『−おもろそうし−』
沖縄の古典から宮廷料理を経て舞踊組踊へ
…
外間守善の著書から古波蔵保好の著書へ
『戦後を辿る旅?−沖縄−』の取組只中にあって興味深い展開がここ暫く続いている
今秋那覇で出会った「沖縄宮廷料理美榮」の創業者が古波蔵氏の御妹だったとはいざ知らずの不覚だった
出発前の勉強不足が構想構成の段階で露呈するとは執筆者としては失格の極みである
それは兎も角として…
美榮のもてなしは古波蔵氏の著書にもあるように確かに会席風のものではなかった
本来の沖縄宮廷料理というのは最初にずらりと料理を並べて好みのものを食すというやり方だったという
それを御妹は所謂温かいものは温かいうちにという客人主体の方法にガラリと変えた
一方で献立も沖縄の日常にある料理を上手に取り入れて工夫に工夫を重ねていった
そうすることで遂には美榮独自のもてなしと献立が完成したのだと御兄である古波蔵氏著書は語ってくれる
宮廷料理は歴史にあるものには留まらない「今」あるものなのだ
次回は取材ではない沖縄をそして美榮を堪能したいと切に思う
加えて舞踊組踊も…
そういうことでもって今回も備忘録という様相で閉めておこう |