覚鑁を辿って和歌山県岩出市にある根来寺へと初めて足を運んだ
根来寺は新義真言宗の本山として知られる
…
その創建が覚鑁になる
弘法大師空海の名を知らない人はいない…
しかし覚鑁の名を知る人は意外に少ない
空海がまさに王道中の王道とするならば、覚鑁はアウトロー的存在となるのだろうか
或いは高野山金剛峯寺が修業の場ならば、
根来寺はむしろ学びの場となるのかどうか
いずれにしても覚鑁は金剛峯寺を離れて、麓に程近い岩出の地に根来寺を創建した
根来寺の伽藍の配置は極めて簡明である
その単純ともいえる構図は訪れる者に不思議な安心感と静寂さと神妙さを与える…
根来寺で忘れてならないもののひとつは平家物語との関係だろう
「延慶本平家物語」
写本はここ根来寺で行なわれたとされる
延慶本は平家物語の数々の写本の中でも永く異形なもの扱われ、実のところ知る人ぞ知る存在でもあった
しかしながら最近ではその歴史的な価値が見直されてきている
覚鑁も然り
延慶本平家物語も然り
そして根来寺もまた同じく然りである…
覚鑁に係る研究書類もひとまず入手した
大東急記念文庫蔵の延慶本平家物語(写し)についても購入をした
そして根来寺訪問…
ではなぜ覚鑁であり、そして延慶本であり
、なぜ根来寺なのか
ここはまだまだ暫くは内緒にしておきたい |