MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


■公式ホームページ


スランプ
スランプはある時突然訪れる

僕にとってスランプとは書けないことではない

創造が完全に遮断されること

もっと言えば創造に対して逃避を続けること…

たぶんそんなところだろう…

スランプに陥ると必ず実行することがある…

そのひとつが無理に無闇に外出しないことだ

もちろん必要な外出は控えたりなどしない

仕事にも向かう

ただつまらない愛想を振りまいたりお世辞をぶったりなど

明らかに自分が疲労を覚えるような場所には出向かない…

元々人付き合いが苦手だからそういう類いの場所に行くことなど極めて稀だけれども…

要するに自分のための休息をしっかりとることがスランプ脱出の鍵となるという訳だ…

実はここのところそのスランプが僕をしっかり襲っていた

自分のための時間

自分のための休息

これに勝るものは今のところないような気がする
2011-10-24 13:38:48[107]


南禅寺
先週木曜日は久しぶりの京都

学生時代を京都で過ごした僕にとって京都は第二の故郷…

当時は絵画などという芸術には興味なんて全くなかった…

そんな僕がワシントンナショナルギャラリー展を楽しみにしているなんて摩訶不思議…

平日にも関わらず京都市美術館は超満員御礼…

それでも生の芸術に触れるのはやはりいいものだと思う…

更にそこから数分のところにある南禅寺にも足を伸ばした

甘酸っぱい学生時代の思い出が頭をよぎった

20数年後もこうやって生きていることを改めて思った…

生きていればいい

不安や希望を抱えながらも…
2011-10-16 08:15:47[106]


笑う鬼
かなり先々の予定を前もって煮詰めるのは僕のもうひとつの癖だと言っていいだろう…

来年のことを言うと鬼が笑う

早くから来年の予定を立てても時間の経過とともに変更せざるを得なくなる


さあさあ鬼達よ!
笑うがいいさ!!


実はこの時期新年度に向けての講師としてのオファーが始まる時期でもある

もちろん契約満了に伴い新たな更新を行わないこともある

僕の場合はどうしてもこちらからお断りしなければならないケースがひとつある以外は


また教壇からあれやこれやと講釈することになるだろう…

作家と講師という妙なバランスと思いきやこれがまたいい

いつまで続くのやらと思いつつではあるが…
2011-10-06 20:23:26[105]


だし巻き
居酒屋に行くと真っ先に注文するものとは…

僕の場合は「だし巻き」だ…

どんな「だし巻き」が出されるかによって結果その店の評価が完全に決まってしまう…

最悪なのは「だし巻き」もどきが出されること

つまり「だし巻き」の隣に大根おろしが添えられていること

これは僕に対する挑戦状と同じであるととる

ただしそれを僕が受けることは決してない…

醤油に大根おろしにというのはもはや「だし巻き」ではない

だしがないのだから

さよならそんな偽居酒屋は…
2011-10-03 10:45:49[104]


たそがれること
『めがね』という映画を観た

お世辞抜きにいい映画だった

無理に合わせようとした稚拙なテーマ音楽や…

あり得ない男女の下手くそな絡みなどもなく…

小林聡美やもたいまさこや…

脇役も脇役の薬師丸ひろこや


画面の中で全体の演技が演技ではなく見事にひとつの仕草に変化していた…

この作品のキーワードは「たそがれる」こと


海を見てぼんやりすること…


何も考えない思わないこと…


ひたすら自分を感じること…


…全部かもしれない


何かに追いかけられないこと


何かを無理に追いかけないこと…


やはりあてはまるかもしれない…


でも僕が思った「たそがれること」とは…


自分をいたわることであって

自分を大切にすることであり

自分に鞭を打ち続けないこと
2011-10-02 10:16:03[103]


前倒し
極端に時間に余裕のある時…

僕は仕事を前倒しする癖がある

僕のようなある意味でせっかちな人間にはやむを得ないことなのかもしれない

しかしながら前倒しによる効果は実のところはかり知れないものがある…

いわゆる余裕というやつだ…

自分で自分の時間を生み出す

これは快感である

という訳で今月も前倒しによるこなしを終了

来月はまたマイペースてやる
2011-09-27 19:45:43[102]


「水に凝っている」

そんなことを言おうものなら僕は世間の大半の人たちから相当に癖のある人間とされるに違いないだろう

つまりは変人扱いとなる訳だ

そうその通りだ

僕は変人なのだ

冗談ではなく本気は横に置いて…

我が家には水槽で生きる生き物がたくさんいる

だから自ずと水に対しては相当に敏感になる

水槽だけではなく人間にとっても水は癒しだ

あるホスピスで患者に欲しいものは何かと訊ねたところ、皆が水のせせらぎと答えたとの話を聞いた…

今夏に郡上八幡へ出掛けたのもやはり清らかな水への憧れからだった…

水は人を生き生きとさせる…

水に凝るというのは自分が生き生きとすることへの欲求からなのかもしれない
2011-09-26 12:44:36[101]


上半期終了
間もなく年度の半期が終了する

毎度ながら早かったというのが実直な感想か…

もうひとつとにかく慌ただしかったというのも付け加えるべきかもしれない

とにかくアカデミックな場所での煩雑な業務に翻弄された

組織にほんの少しの配慮があれば問題も起こらずに済んだ

配慮のない組織といえば最近脱会したある同人会もそうだ

引っ掻き回す輩に右往左往するばかりで対処は皆無だった

僕としては作品発表の場をひとつ失った訳だから正直言えばやはり痛い…

とにかくいろんな人間を見させてもらった…

作家は人間を書くわけだから勉強と言えば確かに前向きだ

下半期はどうなることやら…

適度な期待にとどめておこう 
2011-09-25 19:46:08[100]


作品批評
基本的に僕は他人の作品について批評はしない

合評会で作家に聞きたいことは書き上げるまでのご苦労くらいなものだし…

語彙や文法的なところで質問をぶつけることはあるにせよ


大きく誉めることも貶すこともしないことに決めている…

中には辛辣な言葉で作品を叩き切る輩もいる

あちらこちらの合評会に表れては同じ愚行を繰り返すものだからかなりの有名人らしい

僕にとって他人の作品なんてあまり興味がない

もちろん興味のあるものは読むし感心もする…

だからわざわざ合評会に押し掛けて作品を打った切るなどとする気持ちが理解できない

聞くところによるとその輩は作家の人格的な部分にまで攻撃をしかけると専ら噂である

僕だったらどう対処するか?

答えは簡単明瞭

僕は他人の話を聞きながら全く別の世界に入り込むという優れた得意技を持っている…

つまり人の話を聞くふりをして聞かないという超癖がある

対処は当然この技につきる…

とにかく僕には作品の批評など期待しない方がいいと思う

結局他人は作品を自分の好みでしか判断しない訳だから
2011-09-23 13:06:49[99]


お猫について
2010年1月コスモス文学に掲載された「月の輪亭本店」という僕の短編作品がある

この作品に登場するのは猫やら犬やら或いは白兎やらで…

実のところ人間はたったひとりしかいない…

この作品を書き上げるまで僕は完全に犬派だと思っていた

ところが以後は兼任猫派へと確実に変化した

猫もいいもんだよ…

意外に人なつっこい

そう思っていると猫がゆっくり近づいてくるではないか…

最近は猫遊びに夢中なのである

お猫さまへ
2011-09-22 12:30:41[98]