僕の古くからの友人で次々に勝手な理論を生み出してはそれを見事に実践している人間がひとりいる
なかでも三分の一理論はなかなかのものである
彼曰く…
まず世の中の人間を三分の一でそれぞれ仕切る
最初のグループはどうしようもない人間である
最少のリスクを取り続けるだけの虚言的なエリートはここに属する
次のグループはひたすら誰かに追随するだけの人間である
自分では何も産み出さず産み出す意識も持たない連中はここになる
次に最後のグループは何も考えない考えようともしない人間である
慈善行為は全て正しいものと信じてそれを他人にまで押し付ける…
これはいずれも負の理論である
しかしたしかにそういう人間はまわりにいることはいる
もちろん全てに正しい人間も絶対にいない
例えば…
政治家はどのグループに属するのだろう
ではメデイアはどのグループなのだろう
などなど考える…
ギャラを戴きながら慈善番組に出演する人たちはどうか
そこまで考える
かれの理論は大したものである
そしてそれを自分に置き換えると少々怖い気もする
秋は考える季節なのだ |