MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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優雅なる僕だけの視点
最近は体調面の不安から外に飲みに出歩くことを控えている
とはいっても行きつけの割烹には定期的に顔を出すし、寿司も決めた店以外立ち寄ることはない
何でもかんでも口に入れてのどに流し込む
そういうものの食べ方や飲み方は僕の流儀ではない
いいものを食べそして飲む
これが僕の流儀だ
ではいいものとはどういうものか
僕が定義するいいものとは季節の旬のもののことをいう
旬のものを扱える技
そしてその技による逸品
僕はそこに惚れ込んでお店に通う

人間とのつきあいも同じことだと思う
金やものに平気でなびく人間は避ける
あるいはそうした武器をちらつかせる人間も避ける
僕の経験上のこと
簡単に土下座するような人間は簡単に人を切ることをもきちんと心得ている
これは大切な教訓だ

キルケゴールはこう言った
何でもかんでも仕事に変化させて、全生涯を仕事にしてしまう異常な天賦をそなえた人間が存在し、彼らは事務所で働くときと同じ仕事熱をもって恋愛し、結婚し、機知に耳を傾け、芸術に感嘆するのである

さすがキルケゴールだと思う
そして僕はこういう人間にはなりたくないし、つきあいたくもない

僕にとって教える仕事も書く仕事も決して偉い内容のもではない
そしていつも同じことで悩み苦しんでいる
そしてそれはあくまでも仕事のこと他ならない
何より僕は僕という人間であることに誇りをもっている
だから音楽を聴き絵画を鑑賞し、僕は僕と向き合いたいのだ
その誇りとはどの程度のものなんだい
その声に耳を傾ける

旬のものを味わう時
それは自分へのご褒美と期待が込められている

犬のようにしゃにむに仕事をし、まるで紳士のように静かに遊ぶ
そういうのがいい
2014-05-27 10:39:14[305]


カレーライス
大好物はと聞かれれば僕は間髪入れずにカレーライスと答える
それもレトルトではちょいと困る
カレーにはお肉はもちろん野菜がないともはやカレーではなくなってしまう

夕方近所を歩いていると時々カレーの香りがどこからともなく漂ってくることがある
何ともいえない幸せの香り
カレーは人を優雅にさせる

野菜嫌いの子供たちもカレーライスとくれば貪りつくように食べる
僕はカレーライスとはある意味の健康食ではないかと思う
そういえば給食でカレーの日は午前中どんなに嫌な授業でも耐えることができた
そんな懐かしい記憶がある
実はカレーとは精神衛生上極めて良い食べ物でもあるのだ

こういうことを書いていると本当にカレーが食べたくなってくる
今夜はカレーだったらいいな
そう思いながら帰り支度を始めるのもまたいい
案外僕の予想は当たる
ことも時々はある
2014-05-15 15:07:27[304]


着信拒否
僕は「甲山羊二」としての名刺は持ち歩かない
オフィシャルサイトやオフィシャルブログは名刺の代わりのようなものだから、そこで検索されてそちらを閲覧下さいとお願いする
携帯の番号やアドレスも仕事上の相手以外には教えたりしない
それでもあろうことか時々見ず知らずの知らない着信が残っていて驚くことがある

確かに思い当たる節がないわけでもない
というのも1年以上互いの連絡が不通になると僕は必然として相手の登録を消去することにしている
だから見ず知らずの着信は既に消去された相手という可能性もそこでは確かに残されている

こういう場合無闇やたらに着信拒否などできないが本当に見覚えのない電話にはやはり出ない
その点メールはとても便利な媒体だと思う

話は少し逸れるが…
最近は携帯の番号やアドレスを聞くことにも随分躊躇いがある…
特に相手が自分の後輩に当たる場合は気を付けた方が良いらしい
関係が拗れるとこれでセクハラだのパワハラだの余計な言いがかりを付けられかねない

最近職場のある後輩からアドレスを教えてほしいと頼まれて互いのアドレスを交換した
相手は新卒でしかもまだまだ若い女性だ
間もなく職務上どうしても必要があってメールでその旨伝えたもののその後一向に確認の返事がこない
先輩からの連絡には迅速に対応する
これは僕が叩き込まれた流儀でしかも普遍性をもつものとさえ思っていたが実はそうではないらしい
そして返事があったのは互いに顔をあわせる当日の朝
それもこちらの送信から既に4日も経っていた
そういうこともあるのだ
そう思った
そして僕もこの件についてはこれ以上何も触れずにおいた
ちなみに彼女は劇団員だという
僕も長く演劇に関わっているけれどこういう人物は大した役など演じられない
演出する側からすれば嫌な不安を抱かせる
任せるのにも限度がある
因みに相手の登録は消去した

いったい何が便利なのか
便利が人を妙な感じにさせる
いやそういうものだ
そういうものなのだ
そう僕は思った
2014-05-06 12:15:39[303]


予感的中
3月末頃からどんよりとした妙な体調不良に悩まされていた
それでも休めない事情があって自分でも無理をしていると十分わかってはいた
わかっているけれどどうにもできない…
ヤバイと思いながらも結局は休めない…
なぜかこういう時決まって仕事はさらに忙しさを極める

僕は平熱が低い
多分人よりも随分低いと思う
だから38℃は立つことはもちろん座っていることさえ随分億劫になる

予感的中とはこういうことだ

僕には喘息の気があってこれが出ると完全アウトとなる
今回幸いにも瀬戸際でそれを食い止めることができた…
しかし医者から言われたのは熱が平熱に戻るまでそれまで休養するということ

関係先への迷惑は計り知れない
休養すること…
無理はいけない

そしてやっぱり僕もそろそろ若くない
悔しいけれども…
そんな気がする
2014-05-04 20:59:19[302]


シンデレラストーリー
シンデレラストーリーとくればあるサクセスストーリーを連想させる訳だが…
日本版シンデレラストーリーといえば落窪物語があげられるだろう
日本の数ある古典の中でもこれは僕のお気に入りのひとつでもある

継子いじめは行き過ぎれば事件になりかねない
そこで事件になる前に復讐を企てそれを実行する機会を密かに窺う
そしてチャンスとくれば一気に計画を実行する
そんな小説を一つぐらい書いてみようと僕も密かに構想を練っている

継子いじめの逆襲に限らず復讐もあからさまでは実行する側の品格を低下させる
やられたら倍返しではなく相手への精神的ダメージを優先させる

聞くところによると本当の復讐は復讐すべき相手に手を加えることではないらしい
その相手が愛し慈しむものを突然喪失させてしまう
この喪失感は相手の戦意をも喪失させるほど威力があるという

もうひとつしたたかなやりかたもある
復讐ではなく徹底した愛を注ぐ
復讐する力を相手への愛という形に変えてしまうやり方だ
これこそまさに落窪の君
相手は油断どころか次第にこちらの支配下となっていく
時間はかかるけれどもつまらない相手を相手にしないという省エネ法はなかなかおすすめかもしれない

かつて僕をいじめた相手とばったり居酒屋で再会したのでその日の勘定はすべてこちら持った
さらに行きつけのバーに招待して家族への高級寿司の土産まで持たせてタクシーでお見送りまでしてやった
その日僕はとてもいい人になった
というのは全くの嘘だ
僕のようないい加減な人間にそんなことはできない
そんな相手を見かけたら徹底して知らない振りをする
それが僕の流儀だ

僕はシンデレラでも落窪の君でもない
根に持つ相手はいなくもないけれど相手にしたいとは思わない
これも僕の流儀なのだ
2014-04-26 11:50:39[301]


レイモンド・チャンドラー
僕は大の推理小説ファンである
特に探偵ものには全く目がない
明智小五郎に金田一耕助
好みのタイプはダンディーな明智探偵より金田一さん
ああいう風体で町を闊歩するのが僕の夢だが、残念ながら未だに果たせないでいる…

話を元に戻そう
外国もので憧れの探偵といえばチャンドラーが生んだマーロウだ
「ロンググッドバイ」でのマーロウは極めでダンディーでことのほかお茶目に描かれている
もちろん金田一探偵とはずいぶん違いがある

僕はチャンドラーという作家はある種の天才だと思っている
しかも孤高だ
本当の天才は孤高なのかもしれない
というより群れることの愚かさを熟知している
そういうこともできる

話はそれるが…
とある研究所の大の大人が群れて会見に臨むより、ひとりの女性が精査した兵隊を率いて会見する姿の方が、見ていて勇ましく頼もしく思うのは僕だけだろうか

チャンドラーを読む度に僕は熱に冒される
ああいう文章は描けない
それに僕はひとりの名探偵すら生み出せない
これは明らかに嫉妬である

嫉妬があるうちはいい
嫉妬もできなくなればもはや屍と同じだ

もうひとつ
大人は群れない
札束がなびくところにも行かない
それらに無感覚になるのもこれもやはり屍と同じだ

チャンドラーもマーロウも僕にとってはあらゆる意味で高級品なのだ
そう思う
2014-04-10 16:08:21[300]


新しい皮袋
新しい年度になった
僕も仕事の中身が少々変化する
そしてこういう時に限ってしばしば体調を崩す

年度始めは早々安泰としてはいられない
周囲の変化に合わせる苦労も伴う

ともかく新入学並びに新入社員の諸君
おめでとう

1日も早く新たな環境に慣れたまえ
そして恋でもしたまえ
2014-04-05 17:15:21[299]


お引っ越しとインフラ整備
春は移動の時期である
僕の場合も例に洩れず、引っ越しを敢行した
引っ越しといっても転居したわけではない…
自宅にある膨大な量の書籍をそのために借りてある別の空間へと移動
さらにその空間に保管していたこれも膨大な教材を事務所へと移動…
という引っ越しである

さらに…
今月でサポートが終了するウィンドウズXPに備え新たなパソコンを導入
業者に依頼してデータを移動してもらい…
従来の2台のパソコンは引き去ることに…

さらにさらに
1台となったパソコンに加えタブレットを導入

さらにさらにさらにだ
僕のキーボード付のスマホも同じタブレットに機種変更

さらにさらにさらにさらにだ
ウィンドウズ7とタブレットになれる訓練を強行

さらにさらにさらにさらにさらにだ!
この間に依頼されていた原稿と「優雅なるトマトケチャップ?」の原稿を仕上げた

そうして僕は昨夜撃沈したのである

無理はいけない
しかしやるときには一気にやる

まだまだ僕は若い
つもりだ
2014-03-27 10:38:55[298]


カズオ・イシグロ
僕には小説を書くにあたってお手本とする作家が何人かいる
これまでもここで数人を選りすぐって紹介をした
今回ぜひともと思ったのがカズオ・イシグロだ

実は彼は日本人ではない
幼いときに両親とともに渡英してその後はイギリス国籍を取得した…だから彼の文体は日本語ではなく英語だ

どの作品も非の打ち所がない
なかでも…
私を離さないで
日の名残り
この2作品は群を抜いている

特に…
日の名残り

英国貴族に支えるひとりの執事
その独白が全ての構成を占める

英国という国家の強みと弱み…
その卑屈さと傲慢さ

それらが実に嫌みなく表現されている

課題図書に是非と思うのだが
どうだろうね

とにかくお薦めの作家である
2014-03-24 21:22:27[297]


三島由紀夫自決一考察
以前ここでの記事で小林秀雄を取り上げたことがあった
そこで引用したのが西尾幹二の論文である

江藤淳が小林秀雄との対談の際に、三島の自決を「病気」と表現した
それに対して小林秀雄はすかさず、「日本の歴史を病気というのか」と強く反論をした

話は少し横道にそれてしまうが、まだ学生時代初期だった時のこと
僕は左派学生と随分交流があった
寮や下宿の部屋でよく朝まで語り合ったものである
彼らが主宰する歴史学研究会などでは難解で奇妙な単語が飛び交い、最後はリーダーとおぼしきひとりの学生が常にこう締め括っていた
「その提案はただ今却下されました」

僕が彼らに違和感を感じたのは却下の仕方がどうこうということではもちろんない
当時僕も彼らもれっきとした無産者だった
学生とはそういう存在なのだ
そして彼らは時期が来ると髪を切ってスーツに身を包み去っていった
思想とは所詮無惨に捨てられていく為のものなのだ…
そこから僕は彼らと付き合わなくなった…

三島の自決を僕は知らない
知らなくても歴史に刻まれた真実は残る

随分前に父に事件のことを聞いたことがある
「あの時はあのバカ野郎どもがと思ったなあ」

僕はバカ野郎どもを最初は三島たちのことだと思った
実は最近までそう思っていた
しかし実は違っていた
父がバカ野郎どもと名指ししたのはむしろ自衛官たちに向けてだった

整列もない
野次と雑言
迷彩服に身を包んだサラリーマンたちがそこにいた
そしてそれが今なお続く戦後という脆弱な歴史の一旦なのかもしれないと僕は考える

思想は簡単に捨てられていく
人間もまた忘れられていく…
けれども歴史はあり続ける
人間によって事実が歪曲されたとしても、真実はあり続けなければならない
それを紡ぐのもまた悲しいかな人間である

僕はユートピア論者も大嫌いだが、単純な攻撃的論者も好きになれない

歴史を紡ぐというのは本来は極めて個人的な作業だと思う
そして孤独で静かな作業なのだと思う
胸に秘める思いほど強く怖いものはない
そう僕は考えている
2014-03-13 15:56:49[296]