人には必ず表と裏の顔がある
そんなことは周知の如くで…
僕だってうちに帰れば決して他人には見せない顔を家族には惜しげもなく披露する
言葉の使い方だって同じだ…
我が家は王家や皇族や或いは貴族や公家の残存の類ではない
僕が敬語を用いるのは決まって間違いなく妻におこずかいをおねだりするときに限られる…
だから二枚舌や三枚舌も僕には十分に許容の範囲で、それを批判しないしまた誰からも批判される筋合いはない
ただ少し困りものなのは自分の都合に合わせた虚実をのうのうとのたまう悪知恵からくる最悪舌だ…
自分の都合さえまかり通れば身近で親しい相手でさえも簡単に自分の虚実の材料にしてしまうこの類
最近も後から僕の耳に入ってきた話しで実は僕自身がその材料に巻き込まれていることが分かった…
相手は何とも意外な人物だ
もちろん大事ではないし被害と言えるほどのことも今のところ特にはない
けれども最悪の場合は僕が僕自身の居場所を失う
そういう可能性だってあることにはあった訳だ…
他人の居場所を不当に侵害するとどうなるか
答えは極めてカンタン
侵害した本人が必ず同じ目に遭遇する
それも殆ど時間を置かずにそうなる…
僕はそういう事例を何度も見てきた…
だからこそここではっきりとそう言えるのだ
いずれにしても油断禁物かつ油断大敵
何かヤバい
そう感じるときは実は本当にヤバい
適度な距離
適度な間隔
人間関係はやっぱり難しい
いや時には遠ざける勇気…
そして…
何より良い加減がやっぱりいい |