小説を書くという作業は僕の仕事だ…
そうあえて言うのには相応の意味がある
僕にとって小説とは人間を観察した結果として必然に生じる行為と考えている
人間を観察できない或いはそれを怠れば、たとえ優れた文章力があったとしても、小説など決して書くことはできないだろう
では人間を観察するとはどういうことか
何も難しいことではない
その人間の言葉と行動の真逆を想像さえできれば十分こと足りる
安易に相手の言葉を信用しない…
相手の行動の意図を深く読み取る
もちろん相手の人間からもそう見られている
そのことを承知していれば何も問題などない
僕は批評に媚びるような書き方はしない
批判的な批評の大半は嫉妬と妬みによる
僕からすればそうした批評をすることは自分の作品の秘めた構想を暴露することと変わりない
「あなたはこう書いたけれど、私ならここをこう書きます」
こういう類の批評に出合う度、なぜかおめでたい気分になる
僕はおめでたい人間ではなく、そうした生き方は予定にもない
だから批評はしない
小説は強かに書く
僕はそういう心がけに徹している
そしてもうひとつ
小説は孤に徹して書く…
これも僕の大切な心がけとなっている |