MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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甲山談話

 私、甲山羊二はこれまでに実に多くの人間を傷つけ殺めてまいりました。その内実たるもの老若男女問わず、その数は間もなく天まで届くでしょう。その一方で決して生かしてはならない人間を生かしてしまっている事実もここで告白しなければなりません。傷つけ殺め損ねたその罪は極めて重く、それは許されるものではありません。この場をお借りして謝罪を致したく思います。

 次に私は多くの虚実をさも現実のこととして発表していたことをここに告白し謝罪を致します。虚実はやはり虚実であり、現実は現実であります。嘘は泥棒の始まりと言われますが、虚実は甲山の始まりとなれば一大事です。虚実の真相を一日も早く究明致すとともに、今後は虚実の技術を更に向上させ、現実を厳重に管理することによる徹底した隠蔽に務めて参る所存でございます。

 さて、問題は今後のことであります。人間を誰ひとり傷つけることなく、また殺めることなく、作品が書けることなどありません。また、ルポライターでもないこの私が虚実抜きに、はたまたちょっとした現実の挿入抜きに、作品を仕上げることなどできません。日本昔話においても人間を食い殺す鬼が登場しますし、奇妙な爺さんが花を咲かせたりもしております。桃太郎に至ってはそのような巨大な桃などあるはずもなく、あっても流れることなく沈んでしまうはずです。山へ芝刈りに出掛けた爺さん、川へ洗濯に出掛けた婆さん、年金など受給できる時代でもなく、その生計は何に依ったのでしょう。きっとスポンサーが存在していたに違いありません。実は私は桃太郎侍がそれであったのではと推測しているのです。
 竹取物語に至っては憤りさえ覚えます。度を超える竹の伐採は明らかに自然破壊です。さらに光り輝くかぐや姫はどんな衣服を身にまとっていたのでしょう。着替えはどうしていたのでしょう。風呂に入れると溺れます。それにあのおびただしい黄金も不思議です。私は先物による投機の結果としか思えません。

 デビュー後7年の今年、甲山は周辺のまた近隣の同業者に十分配慮しつつも、新しい作品の構築に邁進して参りたいと考えております。従って上記の本来すべきではない謝罪などここに取り消し、もちろん反省すべきところなど甲山には一切なく、個別的独自的作家活動の強化を進めて参りたいと考えております。
2015-08-29 14:59:14[347]


身から出た錆

自業自得という言葉がある
厳しい意味を持っているが含蓄ある言葉でもある

怪しい者には近づかない…
危険な場所に立ち寄らない
などなど
それに反した結果としての災いはまさに身から出た錆だという
これは言うまでもなく正論だと思う

未成年者がそれも10台半ば以前の子どもたちが夜な夜な自由に遊びに出掛ける
それを平気とする親の気持ちを僕は知らない
仮にそうした子どもが自立しているなどとの反論に対して僕はこう言う

自立とは経済的側面を伴わなければならない
親の保護の下でそれはない
甘やかせと見立ての自立は全く違う
言語能力のなさにも程がある
放任の言い訳はしない方がいいのだ

事件が起こる度に僕は思う
一体親は何者なのか
親も親なら子も子か
これを世間の社会の責任にすり替えないでおくれよと
2015-08-24 10:23:49[346]


幼稚化と幼児化

僕は普段は車を使わない…
それに運転もあまり好きではない
やむを得ずの場合はタクシーを利用する
経費は乗車運賃だけ
高い保険料も詳細不明な車検費用も税金も燃料代も要らない

僕が車を使わない理由はもうひとつ
電車やバスでは十分な生態観察が可能だからだ
これはものつくり稼業の僕にとって必要なこと
もちろんここでの対象は万物の霊長なのだが…
最近ではそれに相当程遠い新種の霊長たちに多く出くわす

もの食う霊長
化ける雌霊長
爆音漏れ霊長
品なし老霊長などなど
一方でスマホ呪縛霊長やそれに伴うニヤツキ霊長の活躍も目覚ましい
だから車内で読書にいそしむ霊長に出くわすとなぜだかほっとする…

そういう様々な新種の霊長たちを僕は決して馬鹿にしているわけではない
それぞれにはそれぞれの生き方がある
そして成長にもそれぞれの速度がある
さらにそこには霊長自体の資質退化があるかもしれない
人生いろいろ
霊長だっていろいろ
いろいろいろいろ

ただ霊長の幼児化や幼稚化が進むとどうなるか
思考力の欠如
識字率の低下
会話力の喪失
何より本が売れないではないか
これは実に困る

とにもかくにも車内は十分にユニバーサルスタジオジャパン
運賃だけで楽しめる
そうやって現実にはあり得ないことが今まさに実際に起こっているから興味深い
そうして今日もまたいつものようにいつもの生態観察を僕は続けている…
2015-08-10 12:29:12[345]


花火に寄せて

夏の風物詩と言えばやっぱり花火だ
高らかと打ち上げられる彩りがほんの一瞬でも暑さを忘れさせてくれる

花火にビールは欠かせない
そこに浴衣姿の若い女性とくれば申し分ない
ただし現実はそう甘くない

今年も気の合う仲間と共に恒例の淀川花火を観覧する
とにかく事務所から実によく見える
因みに昨年は台風で中止…
そういうこともある

これも毎度のことだが淀川花火を起点に僕はちょいと夏休みを頂く…
所謂充電というものだ
何足もの草鞋も時に休ませる必要がある
僕とて人間だ
しかも中年だ
だからこその夏休み…
仕事を忘れ仕事を忘れ仕事を忘れ…

だがしかし何度も言うが現実はやはりそう甘くはない
忘れかける寸前には遂に休みが終わる…
そしてまた馬車馬のような生活へと戻る

そんなことをぼんやり考えつつもやっぱり花火に魅了される
たとえ魅了されてもそこで暑さを忘れても仕事は忘れない…
生きることはそうした奇妙なバランスを保ち続けることでもあるのだ
2015-08-01 13:15:02[344]


アタシアタシ詐欺

オレオレ詐欺の被害が今も後を絶たない
普通の判断能力があれば電話の主が誰だかすぐに見当などつきそうなものだが、いとも簡単にコロリと騙されてしまうとはこれはそうした能力がもはや普通ではないのだろう

さらにこれからはオレオレ詐欺はもちろんのことアタシアタシ詐欺にも注意が必要になるに違いない
特に独居男性精力旺盛老人は要注意
甘い囁きと吐息でイチコロ
これも時代といえばそれまでになる

しかしオレオレ詐欺にせよ老人を狙った他の詐欺にせよ、世のご老人はいかに金持ちが多いことか、毎度事件の度につくづく感心させられるのは僕だけだろうか
僕などまだまだ老人の類いではないものの、今後もつまらなくくだらない詐欺にあう心配などは皆無だ

理由は極めて簡単だ
第一に僕は他人を信用しない
それに金もない
詐欺師さえも嫌がる甲山

それでもこんな僕に果敢に挑まんとするそうした連中もいるかもしれない
オレオレ詐欺やアタシアタシ詐欺以上の、しかも相当に知的で怖さ知らずの詐欺師
ただはっきりこれだけは言える
そういう上等な詐欺師は大ぴらげな詐欺などしない
ジワジワ消費者を騙す
いや時間を掛けて国民を陥れる

だから日々の自己鍛練は欠かさない
自分の脳ミソは自分で鍛える
油断は大敵
手強い奴はどこにでもいるのだ
2015-07-27 11:22:50[343]


払わざるもの食うべからず

給食費の未納が社会問題になっている…
日本もまことにまことに幼稚な社会へと変貌してしまった
働かざるもの食うべからず
ではなく…
払わざるもの食うべからず
至極当然のことだ

だがしかし…
金も払わないまま平気でものを貪る…
盗っ人猛々しいとはまさに一体全体このことだろう

最近では苦慮した埼玉県のある市が未払いに応じない保護者に対して、該当する生徒に弁当を持参させるよう通知をしたとのこと
これによりこれまで未納だった保護者の殆んどがいともあっさり支払いの意思を示したというのも面白い

払えるけれども払わない…
弁当をこしらえるのはさらに面倒だ
だからこの際は払ってしまおう
何とずぼらな論理だろう…

人格は或いは必ず性格は継承される
なぜならそれらは環境によって育まれるからだ
育ちの悪さは場合によっては学力や素行にさえ支障をきたす
鳶は鷹は産まない
鳶はずっと鳶で鷹もやっぱりずっと鷹のままだ
ただ善い鳶になれるのか悪い鷹になってしまうのかの違いは当然ある
よい子に育つかズボラな子に成長するかは親の素養によるのだろう…

とは言うものの所詮それらは我が子ではなく他人の子だけれど…
2015-07-13 11:07:07[342]


クマであること

酷暑
激暑
そんな夏に欠かせないのが水分補給だ
もちろん僕にとっての水分とは専ら冷たいビールを意味するものの、だからといって朝の通勤途上でそれではひとまず一杯とはいかない
ということで僕はここ数年健康面を十分に考慮してサントリーのDAKARAを愛用している

僕はサントリーの外部広報部長ではない
それに特定企業の商品をお勧めするのもはっきりいって性に合わない
合わないけれどもDAKARAはいい…

最初はCMの面白さと例の女の子の可愛らしさに惹かれた
それに飲んでみるとその効果は抜群
彼女と同じ表情に自然となっている

はちみつがいい
成分として身体の疲れが取れやすい

はちみつ

家族に話すとアナタはクマですものとあっさり言われた
そう僕はクマなのかもしれない…
クマも疲れる
ヒトも疲れる
疲れるもの同志でDAKARAを共有する
これが本当の共生ではないか
などと思いつつ今日もDAKARAを愛用するのだ
2015-06-29 14:52:21[341]


咀嚼力の喪失

「授業での雑談を止めて頂きたい」
ところでこの通達を皆さんはどう考えるだろうか

雑談は無駄話ではない
そこには話す側の人生観や人間観が表れる
巷の無駄話と授業での雑談を混合するほど馬鹿げたことはない
雑談を咀嚼する
いや無駄話だってそうすることで意味のあるものになる

聞くところによると僕の雑談で不愉快になった人間がいるというのだ
本当に不愉快なのはこちらだ
そう言いかけて僕は止めた…
僕は自分の面子を気にしたのではない
徒労に終わる意味のないことはやらないという僕のポリシーがそうさせたのだ

咀嚼能力のない人間にものを食べさせると結果どうなるのか
それを丸ごと吐き出す
あるいは下痢と嘔吐で苦しむ
いずれにしても決して人道的とは言えない
以来雑談など一切止めた
個人的な相談も乗らない
僕の人生観や人間観をいかなる形にしろ表に出すことなどはするまい
僕のそこでのスタンスはこれによって決まった

他人の話を咀嚼する
これは生きる力だと僕は思う
口当たりの良いものや耳障りの悪くないものだけを身の回りに置く…
それはまさにスマホの世界だ
読書もしない
批判もしない
批評にも耐えられない
困難からすぐ逃避する
そういう人間は自らの成長の証を感じて生きることなどできないと僕は思う

もうひとつ付け加えるならば…
いやこれははっきりと書いておきたい

僕に雑談を止めるよう通達した人物もまた哀れなものだった…
その通達が本心なのかどうなのかはわからない
わからないけれどその時の目は言葉は活きていなかった
何かに怯えた表情
それは組織全体を象徴しているのかもしれない
おそらく歯車とはそういうものだ
きっと僕はそこにもはや導き手などではない普通の至極一般的なサラリーマンの姿を見たのだろう

学校は変わった
いやもっと変わるに違いない
大学も高校もどこもかも…
そこで生み出されるのは咀嚼力をほとんど失ったただの生き物だろう
こうしてこの国ももっと変わるのだと思った
2015-06-15 07:53:00[340]


交換日記

先日部屋を整理してたらとんでもないものを発見してしまった…
中学時代の交換日記だ

当時僕は4人もの女の子と交換日記をしていた
勉強よりも日記
受験よりも日記
実に多忙を極める中学生だった

交換日記などとは今やもうすっかり死語
しかしメールやラインやSNSのなかった時代において極めて貴重なツールだった

香奈のことずっと思ってる
千佳が世界一宇宙一好きさ
愛美しか僕には見えないよ
知世をお嫁さんにしたいな

文才とは実にこのことだ…

今回発掘された交換日記は全部で7冊
もし相手が保存していれば恐らく合わせて20冊近くなる

ただ香奈も千佳も愛美も知世ももう既に中年なのだ
今度はどこで再会するやら
ひょっとして老人ホームかもしれない…

時は流れている
2015-06-01 22:29:40[339]


政治的発言のこと

甲山さんは政治についてはお嫌いですか
時々だけれどもこうした内容の質問を受けることがある
いやはや僕は政治は決して嫌いではない
というよりむしろ政治を単純に好きだとか嫌いだとかなどと情緒的に捉えるべきではないと考えている
政治或いは経済というものは僕の僕たちの生活そのものなのであるはずだから、それそのものを情緒的に捉えようとする方向が誤りと言える…

ただ僕はコラムにせよエッセイにせよブログにせよ政治や経済については一切語らない
特定の政党や議員や候補者についてももちろん取り上げたりはしない…
特定の企業も然り
そうした発言にも充分に気をつけている

その理由についてははいたって単純だ…
自分の作品がそうした観点からのみ読まれるのを好まない
それだけのことだ

もちろん世の中への理想は捨てない
支持する政党もあれば候補者だっていなくはない
僕にだって主義主張くらい当然ある
でも自分の分身でもある作品にそれを馴染ませることはしない
作品がどう読まれるかは全くもって読み手の自由だと思う
読みたくなければ読まれない
もちろん純粋無垢な作品などはありえない
けれども読み手の自由を無理やり奪うことは僕の中ではもっとありえないことなのだ

さらに加えて…
甲山羊二氏の政界進出…
これはもっとありえない
そしてこんなこと誰も望んではいない
2015-05-25 08:37:09[338]