MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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連休の使い方

さてさて今年ももうすぐあの例のゴールデンウイークがやってくる…
気の早い人は昨年の同じ時期から既に予定を立て予約を入れ準備万端 、あとは体力と気力と財力などを整えるだけという人も多いらしい…
我が家はといえばゴールデンウイークはひたすら眠る
老いも若きも男も女も早々に目覚める気配などはない
時々気になって手分けして生存確認を行う
確認後はそれぞれまた眠りにつく

ゴールデンウイークとは心と体の休息週間
わざわざ満員の町やレジャーに繰り出すことはしない
逆に他人様が休みたくても休めない時期を狙ってひょいと何処かへ行く
繁忙期はホテルも旅館も客扱いが少々杜撰でも…
閑散期ではプリンス並びにプリンセスのように丁重に扱ってもらえる
程度の低い他人様にイライラもしない
食事だって一切並ばずに優雅に頂ける
これは一度経験すると病みつきになる
是非とも皆様にお勧めの贅沢プランだ

ということで我が家はゴールデンウイーク終盤にそれぞれが目覚めて、そこから我が家だけのその名も「甲山ウィーク」の計画を立てる…
ただその話し合いはなかなか凄まじい
国会の退屈な審議など鼻で笑う程だ…
なぜか
答えは簡単
皆が真剣だからだ
2015-04-13 15:23:41[335]


ニアミス

春の珍事などという言葉があるものの…
僕の場合それを珍事と呼ぶべきか、或いは事件と呼ぶべきか、少々判断に困る時がある

つい最近もこんなことがあった
仕事場に向かって歩いていると、すれ違いざまに声を掛けられた
見覚えのないお婆さん
ちゃんと二足歩行している

立ち止まって話を聞くや否や僕はぶっ飛びそうになった
小学校時代の大嫌いだった担任だ
いじめられっ子だった僕は積もり積もった鬱憤を相手に晴らしたのだが、こういう復讐が担任にとってどうも気に入らなかったらしい
因みに僕は単なるいじめられっ子だった訳ではない
空手の師匠から堅気には絶対に手を出すなと厳しく言われていた
だからひたすらその言いつけを守っていたに過ぎない
僕は闘った
もちろん三人いた相手たちは見事にぶっ倒れた
注 師匠は叱るどころかなぜか誉めてくれた

しかし担任はこう告げた
「復讐はいけません。やられても我慢すれば良かったのです」

これは僕の思想信条とは異なる
やられればやり返す
これが大事であって、「最近ではやられる前にやる」に大きく進化した

とにかくこの担任とはことごとく意見が合わなかった
そしてすっかり様変わりした僕の当時の面影をまだ覚えているという執着心

もちろん僕は丁寧に挨拶をした
そして復讐などしなかった
復讐はいけない
そう僕は自分に嘘をついて婆さんと笑顔のまま別れた

ニアミス
珍事
事件
春はこういう季節でもあるのだ
2015-04-06 11:15:58[334]


草鞋の数

「甲山さんはいったいいつ寝てるのですか」
時々こんな妙な質問をされることがある…
質問は妙であってもそれになるだけ誠意をもって答えるのが僕の主義だ
「人並みに寝ています」
ただ残念なことに僕の精一杯の誠意はなかなか相手に伝わらないらしい

文筆業に先生業に個人事務所の運営や専用レーベルの運営などなど…
何足もの草鞋をその都度履き替える
確かに大変な労力だが僕にとっては実に有意義で時々辛く殆ど楽しい
もちろん人間には限界がある
僕にとっての限界とは毎日或いは毎年ただ同じ様なことを繰り返し、それでいてそんな自分をいつも誰かがどこかで評価してくれていると、甚だ根拠のないナルシスト的な生活習慣の中に陥ってしまうことだ…

僕は自分の限界に挑戦しようなどとは思わない
眠る時はきちんと眠るし…
食べる時はしっかり食べる
笑う時は大いに笑うし時には真剣に怒りもする
全てはいつも極めて自然だ
何より僕が心がけていることはオンとオフをはっきりとさせることで、だらだらと群れたりだらだらと喋ったりだらだらと愚痴も言わない
そのためには孤に徹することも時に必要だろう

オンとオフ
孤に徹する
それらができる人は僕に向けて妙な質問などそもそもしないと思う
2015-03-31 09:53:58[333]


惰眠の世界

惰眠…
もちろんこれは中華の店名などではない

春眠暁を覚えず
ただし僕の場合は春眠かつ夏眠かつ冬眠だから少々困ることがある…

聞くところによると眠りにはそれ相応のエネルギーが必要だという…
もちろん永遠の眠りにエネルギーは要らない
だから車内でひたすら眠る隣人などは有り余るそのエネルギーを必死で発散しながらのこと
無闇に肘で突いたり或いは終着駅等で起こしたりなどしてはいけない
眠り続けている生徒や学生に対しても同様
時々の生存確認は必要だとしても、
「授業中や講義中には眠るな!」
などと叱りつけてはいけないのだ

ところで僕の場合は発散したエネルギーを取り戻そうと考えるから、その辺りが一般のしかも市井の皆様方とは異なる…
では眠りによって失われたエネルギーをどこで取り戻すのか
当然激しい妄想によるしか他ない
ただその妄想にもこれまた別のエネルギーが要る
ではそれを何で補うか
只今試案中だ
2015-03-23 18:17:16[332]


甲山羊二の研究

あまり知られてはいないことだけれども
実は僕には極度のげん担ぎ症候癖がある…

起床から出勤までの一連の動作
通過する自動改札機
列車の座席
飲み物
食べ物
小用の便器
その他諸々
これらが毎日一定していないと何やら気持ちが落ち着かない
そして不吉な予感すらするのだ

例えば実際に嫌なことが起こったりすると、その日の朝に駅のトイレで使ったイレギュラーな便器のせいにしたりする…
漏れ寸前でたとえのた打ち回ったとしても、やはりいつもの使い慣れた便器にすれば良かったのだ…
だいたいあの先客の野郎が僕の愛すべき便器を長時間占有したりするからこんな嫌な目に遭うのだ!
あまりに切れの悪いあの野郎から僕の便器を何としてでも奪い返さねばならぬ…
きっと便器も残念がっているに違いない
ああ ̄愛しの便器よ!
僕が不覚だったのだ…
今後は二度と君を裏切るまい

これらのことをある知人に話してみたら…
「それはげん担ぎではなくただのわがままではないのかね」
そう呆れられてしまった
そして翌日何とも嫌なことが起こった…
以来自分の癖を話すこともきっぱり止めた
もちろんこれも立派なげん担ぎだと思う

それでこんなことを書くと明日の僕の身の上を心配される方がいるかも知れない
でも大丈夫なのだ
なぜなら今回は話したのではなく、ただ書いただけだから…
結局僕は極めて自己チューでしかも都合の良い人間なのだ
2015-03-09 08:46:02[331]


三島由紀夫

最近、三島由紀夫による檄文を久しぶりに読む機会があった…
加えて故若松監督による映画『11・25三島由紀夫自決の日』
さらには自決までを取り上げた戦後特集のドキュメンタリーをそれぞれ視聴した…

三島の自決を僕は記憶としては知らない…
けれども僕自身の思想形成の中で、いや現在を生きる人間のひとりとして、その自決は欠くことのない厳然たる事実であることは間違いない…

檄文の中にあるあの文言は今も生きている
僕ははっきりとそう思う
それは三島に対するただの信奉からでは決してない…

政治も経済もそこに関わる多くの人間が日本という国家を忘却した…
さらに最悪なことに多くの国民も盲目的にそれらに追随してしまった

それは僕自身も決して例外ではない
自分を日本人であることを強く意識する局面はもはや国外にいる時…
これもまた紛れもない事実なのだ…

三島の自決は日本の歴史の上での汚点でも病気でもない…
むしろ汚点なのはそれを事件として封じ込めようとするやり方であり、むしろ病気なのは全てに学びを怠り果ては忘却することではないか…

特に最近の日本人はどうもおかしい
どうやら何も考えてはいないらしい
2015-02-23 18:14:42[330]


無知という罪

この世の罪とは何かと聞かれて…
すると僕は即座に無知と答える

ところで実のところ僕のいう無知の定義は世間のそれとは随分違う…

勉強不熱心でその自覚すらなく、周囲の情緒性にすぐ踊らされ、物事の本質を見極めようともせず、しかも喉元過ぎると熱さ緩さを忘れ、さらに現実逃避を繰り返すこと
これが僕の定義する無知である

そこでひとつ例を出して説明しよう
そう、話題となったイスラムのこと

いったいどれだけの日本人がイスラムの歴史についてその知識を持ち合わせているのだろうか
日本の歴史についてさえほとんどまともな議論もできないではないか
世界地図を前にイスラム圏の国々の位置関係を明確に指摘できる日本人がどれだけいるのか…
日本の県庁在地でさえまともに答えられる人がどれほど少ないことか
アラブとペルシャの違いも分からない…
本当のところ世界史が皆目分からない…

これらがイスラムについてのいや世界についての日本人の脆弱な知識と見識に他ならない
それどころか日本人の日本についての知識も見識も実際は極めて怪しい

だから自己責任と社会的国家的迷惑の相違でさえ全く議論できない…
結局は後者の罪を犯した本人とその家族にさえ賛美を惜しまぬお目出度い人たちまで出現することになる
Facebookをやってると時々そういう愉快な人たちに遭遇してしまう…
だから止めようにも止められない…
実地の勉強を僕は決して惜しまない

無知は罪だ
その認識不足もまた罪だ
これ以上罪を重ねるとそのうちこの国が揺らぐのではないか
僕は本気でそう思っている
2015-02-09 12:59:31[329]


肩こり解消法

時々恐ろしいくらいの肩こりに襲われるときがある…
あまりに酷いのでお祓いをお願いしようと思う程だ
だがしかしお祓いは意外に高額だし、それにそういう類を僕は信じない
そこで整体に身を委ねることになる

だいたいが僕は面倒くさがりなので、整体の自動ドアの前に立つまで、それ相応の時間がここも必要になる

ではそれまでの間は、肩こりとどう闘うか

まず妻に揉んでもらう
夜更かしや晩酌や暴飲暴食が原因なのですよ
そういう小言をねちねち言われて、気の弱い僕はまた肩がこる…

次に子どもたちなのだが、ここに落とし穴が潜む
というのもおよそ10分で約1000円という法外な金額を必ず請求されてしまう
ちなみに20分だと5000円となるそうだ
どうも計算が合わない
さらに1時間でいくらだと聞くと、ニヤリと笑って1万円と言われた
これではただのぼったくりマッサージじゃないかい
こうなれば可愛いお姉ちゃんのいるお店の方がまだ良心的だと思う…

そこでようやく僕は立ち上がる
そして整体に向かうことになる

バキバキ
ゴリゴリ
叫ぶとさらに力が加わる

施術が終わって呆然と外に出て、ガソリンスタンドへと向かう
ガソリンスタンドだよ
何それって
僕にとってガソリンとはよく冷えたビールのことよ
スタンドとはちょっとした立ち飲み
開放感溢れるビールは自分への最高のご褒美なのだ
2015-01-23 10:19:14[328]


封印された日本の秘境
僕はほとんど毎日近くのコンビニへと向かう
なぜか…
答えはいたって簡単
レジの女の子に惚れているからだ

毎日会いたい
その思いはもはや尽きそうもない

馬鹿げた冗談はこの辺にしよう…

近くのコンビニにはお酒が置いてある
もちろんつまみもある
ちょっとエッチな本もある
それにもうひとつ
ちょいと珍しい本もある
最近見つけて思わず買った本がコレ

☆「封印された日本の秘境」鹿取茂雄著☆

著者が直々にその場所に出向いて取材を行った故の超リアルさ…

例えば…
近鉄大阪線の旧東青山町駅で朝刊を広げて列車を待ち続ける著者
もちろん廃線となった鉄路に列車は来るはずはない
そうした生写真は僕の興味をより掻き立ててくれる

時々僕も秘境の宿で命の洗濯をすることがある
ただしひとりではない…
常に家族同伴だ
それに秘境といっても人間の温もりは十分に感じられる
けれども山深い中の旧東青山町駅などにはそれはない…
かつての大事故に由来するとなれば当然甲山の血は騒ぐ

このゾクゾクする本の中には他にもたくさんの秘境が登場する
一読の価値大いにあり
ただし課題図書には不向きだろう
たぶん…
とにかくオススメなのだ
2015-01-13 08:29:13[327]


読書の冬
読書は秋が適している
そんなこと一体どこの誰が決めたんだい
僕のような決して素直でない人間はこう逆に問いかけたくなる
周囲はそれをイチャモンという
ありがとう(^_^)/
本当にありがとう(^ー^)
イチャモンもある種の才能だ…
僕のそんな才能に気づいてくれて本当にありがとさん(^_-)

話を普通に…極めて普通に戻そう

僕にとって読書とは仕事と関わりのないものを好きなだけ読むという極めて優雅な作業なのだ
仕事で読まざるを得ないというのは時に苦痛を伴なう
苦痛ならまだいい
激痛は身体に悪い
しかし自由に読めるとなればまさにそれは快楽以外の何ものでもない
快楽は文化だ
それも高尚な文化だ

さて僕の場合…
読書はこたつに足を突っ込んで寝っ転がってやる
時にうたた寝もよい
こういう時こそいい夢を見ることが多い
自由とは優雅とはこういうものだ
海外ではこたつはない
だからベッドで寝っ転がる
臨機応変
そう、まさしく臨機応変
これが本当の読書なのだよ

読書の秋
いえいえ、読書は冬
冬なのですよ
2015-01-02 20:08:17[326]