MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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幼稚化と幼児化

僕は普段は車を使わない…
それに運転もあまり好きではない
やむを得ずの場合はタクシーを利用する
経費は乗車運賃だけ
高い保険料も詳細不明な車検費用も税金も燃料代も要らない

僕が車を使わない理由はもうひとつ
電車やバスでは十分な生態観察が可能だからだ
これはものつくり稼業の僕にとって必要なこと
もちろんここでの対象は万物の霊長なのだが…
最近ではそれに相当程遠い新種の霊長たちに多く出くわす

もの食う霊長
化ける雌霊長
爆音漏れ霊長
品なし老霊長などなど
一方でスマホ呪縛霊長やそれに伴うニヤツキ霊長の活躍も目覚ましい
だから車内で読書にいそしむ霊長に出くわすとなぜだかほっとする…

そういう様々な新種の霊長たちを僕は決して馬鹿にしているわけではない
それぞれにはそれぞれの生き方がある
そして成長にもそれぞれの速度がある
さらにそこには霊長自体の資質退化があるかもしれない
人生いろいろ
霊長だっていろいろ
いろいろいろいろ

ただ霊長の幼児化や幼稚化が進むとどうなるか
思考力の欠如
識字率の低下
会話力の喪失
何より本が売れないではないか
これは実に困る

とにもかくにも車内は十分にユニバーサルスタジオジャパン
運賃だけで楽しめる
そうやって現実にはあり得ないことが今まさに実際に起こっているから興味深い
そうして今日もまたいつものようにいつもの生態観察を僕は続けている…
2015-08-10 12:29:12[345]


花火に寄せて

夏の風物詩と言えばやっぱり花火だ
高らかと打ち上げられる彩りがほんの一瞬でも暑さを忘れさせてくれる

花火にビールは欠かせない
そこに浴衣姿の若い女性とくれば申し分ない
ただし現実はそう甘くない

今年も気の合う仲間と共に恒例の淀川花火を観覧する
とにかく事務所から実によく見える
因みに昨年は台風で中止…
そういうこともある

これも毎度のことだが淀川花火を起点に僕はちょいと夏休みを頂く…
所謂充電というものだ
何足もの草鞋も時に休ませる必要がある
僕とて人間だ
しかも中年だ
だからこその夏休み…
仕事を忘れ仕事を忘れ仕事を忘れ…

だがしかし何度も言うが現実はやはりそう甘くはない
忘れかける寸前には遂に休みが終わる…
そしてまた馬車馬のような生活へと戻る

そんなことをぼんやり考えつつもやっぱり花火に魅了される
たとえ魅了されてもそこで暑さを忘れても仕事は忘れない…
生きることはそうした奇妙なバランスを保ち続けることでもあるのだ
2015-08-01 13:15:02[344]


アタシアタシ詐欺

オレオレ詐欺の被害が今も後を絶たない
普通の判断能力があれば電話の主が誰だかすぐに見当などつきそうなものだが、いとも簡単にコロリと騙されてしまうとはこれはそうした能力がもはや普通ではないのだろう

さらにこれからはオレオレ詐欺はもちろんのことアタシアタシ詐欺にも注意が必要になるに違いない
特に独居男性精力旺盛老人は要注意
甘い囁きと吐息でイチコロ
これも時代といえばそれまでになる

しかしオレオレ詐欺にせよ老人を狙った他の詐欺にせよ、世のご老人はいかに金持ちが多いことか、毎度事件の度につくづく感心させられるのは僕だけだろうか
僕などまだまだ老人の類いではないものの、今後もつまらなくくだらない詐欺にあう心配などは皆無だ

理由は極めて簡単だ
第一に僕は他人を信用しない
それに金もない
詐欺師さえも嫌がる甲山

それでもこんな僕に果敢に挑まんとするそうした連中もいるかもしれない
オレオレ詐欺やアタシアタシ詐欺以上の、しかも相当に知的で怖さ知らずの詐欺師
ただはっきりこれだけは言える
そういう上等な詐欺師は大ぴらげな詐欺などしない
ジワジワ消費者を騙す
いや時間を掛けて国民を陥れる

だから日々の自己鍛練は欠かさない
自分の脳ミソは自分で鍛える
油断は大敵
手強い奴はどこにでもいるのだ
2015-07-27 11:22:50[343]


払わざるもの食うべからず

給食費の未納が社会問題になっている…
日本もまことにまことに幼稚な社会へと変貌してしまった
働かざるもの食うべからず
ではなく…
払わざるもの食うべからず
至極当然のことだ

だがしかし…
金も払わないまま平気でものを貪る…
盗っ人猛々しいとはまさに一体全体このことだろう

最近では苦慮した埼玉県のある市が未払いに応じない保護者に対して、該当する生徒に弁当を持参させるよう通知をしたとのこと
これによりこれまで未納だった保護者の殆んどがいともあっさり支払いの意思を示したというのも面白い

払えるけれども払わない…
弁当をこしらえるのはさらに面倒だ
だからこの際は払ってしまおう
何とずぼらな論理だろう…

人格は或いは必ず性格は継承される
なぜならそれらは環境によって育まれるからだ
育ちの悪さは場合によっては学力や素行にさえ支障をきたす
鳶は鷹は産まない
鳶はずっと鳶で鷹もやっぱりずっと鷹のままだ
ただ善い鳶になれるのか悪い鷹になってしまうのかの違いは当然ある
よい子に育つかズボラな子に成長するかは親の素養によるのだろう…

とは言うものの所詮それらは我が子ではなく他人の子だけれど…
2015-07-13 11:07:07[342]


クマであること

酷暑
激暑
そんな夏に欠かせないのが水分補給だ
もちろん僕にとっての水分とは専ら冷たいビールを意味するものの、だからといって朝の通勤途上でそれではひとまず一杯とはいかない
ということで僕はここ数年健康面を十分に考慮してサントリーのDAKARAを愛用している

僕はサントリーの外部広報部長ではない
それに特定企業の商品をお勧めするのもはっきりいって性に合わない
合わないけれどもDAKARAはいい…

最初はCMの面白さと例の女の子の可愛らしさに惹かれた
それに飲んでみるとその効果は抜群
彼女と同じ表情に自然となっている

はちみつがいい
成分として身体の疲れが取れやすい

はちみつ

家族に話すとアナタはクマですものとあっさり言われた
そう僕はクマなのかもしれない…
クマも疲れる
ヒトも疲れる
疲れるもの同志でDAKARAを共有する
これが本当の共生ではないか
などと思いつつ今日もDAKARAを愛用するのだ
2015-06-29 14:52:21[341]


咀嚼力の喪失

「授業での雑談を止めて頂きたい」
ところでこの通達を皆さんはどう考えるだろうか

雑談は無駄話ではない
そこには話す側の人生観や人間観が表れる
巷の無駄話と授業での雑談を混合するほど馬鹿げたことはない
雑談を咀嚼する
いや無駄話だってそうすることで意味のあるものになる

聞くところによると僕の雑談で不愉快になった人間がいるというのだ
本当に不愉快なのはこちらだ
そう言いかけて僕は止めた…
僕は自分の面子を気にしたのではない
徒労に終わる意味のないことはやらないという僕のポリシーがそうさせたのだ

咀嚼能力のない人間にものを食べさせると結果どうなるのか
それを丸ごと吐き出す
あるいは下痢と嘔吐で苦しむ
いずれにしても決して人道的とは言えない
以来雑談など一切止めた
個人的な相談も乗らない
僕の人生観や人間観をいかなる形にしろ表に出すことなどはするまい
僕のそこでのスタンスはこれによって決まった

他人の話を咀嚼する
これは生きる力だと僕は思う
口当たりの良いものや耳障りの悪くないものだけを身の回りに置く…
それはまさにスマホの世界だ
読書もしない
批判もしない
批評にも耐えられない
困難からすぐ逃避する
そういう人間は自らの成長の証を感じて生きることなどできないと僕は思う

もうひとつ付け加えるならば…
いやこれははっきりと書いておきたい

僕に雑談を止めるよう通達した人物もまた哀れなものだった…
その通達が本心なのかどうなのかはわからない
わからないけれどその時の目は言葉は活きていなかった
何かに怯えた表情
それは組織全体を象徴しているのかもしれない
おそらく歯車とはそういうものだ
きっと僕はそこにもはや導き手などではない普通の至極一般的なサラリーマンの姿を見たのだろう

学校は変わった
いやもっと変わるに違いない
大学も高校もどこもかも…
そこで生み出されるのは咀嚼力をほとんど失ったただの生き物だろう
こうしてこの国ももっと変わるのだと思った
2015-06-15 07:53:00[340]


交換日記

先日部屋を整理してたらとんでもないものを発見してしまった…
中学時代の交換日記だ

当時僕は4人もの女の子と交換日記をしていた
勉強よりも日記
受験よりも日記
実に多忙を極める中学生だった

交換日記などとは今やもうすっかり死語
しかしメールやラインやSNSのなかった時代において極めて貴重なツールだった

香奈のことずっと思ってる
千佳が世界一宇宙一好きさ
愛美しか僕には見えないよ
知世をお嫁さんにしたいな

文才とは実にこのことだ…

今回発掘された交換日記は全部で7冊
もし相手が保存していれば恐らく合わせて20冊近くなる

ただ香奈も千佳も愛美も知世ももう既に中年なのだ
今度はどこで再会するやら
ひょっとして老人ホームかもしれない…

時は流れている
2015-06-01 22:29:40[339]


政治的発言のこと

甲山さんは政治についてはお嫌いですか
時々だけれどもこうした内容の質問を受けることがある
いやはや僕は政治は決して嫌いではない
というよりむしろ政治を単純に好きだとか嫌いだとかなどと情緒的に捉えるべきではないと考えている
政治或いは経済というものは僕の僕たちの生活そのものなのであるはずだから、それそのものを情緒的に捉えようとする方向が誤りと言える…

ただ僕はコラムにせよエッセイにせよブログにせよ政治や経済については一切語らない
特定の政党や議員や候補者についてももちろん取り上げたりはしない…
特定の企業も然り
そうした発言にも充分に気をつけている

その理由についてははいたって単純だ…
自分の作品がそうした観点からのみ読まれるのを好まない
それだけのことだ

もちろん世の中への理想は捨てない
支持する政党もあれば候補者だっていなくはない
僕にだって主義主張くらい当然ある
でも自分の分身でもある作品にそれを馴染ませることはしない
作品がどう読まれるかは全くもって読み手の自由だと思う
読みたくなければ読まれない
もちろん純粋無垢な作品などはありえない
けれども読み手の自由を無理やり奪うことは僕の中ではもっとありえないことなのだ

さらに加えて…
甲山羊二氏の政界進出…
これはもっとありえない
そしてこんなこと誰も望んではいない
2015-05-25 08:37:09[338]


戦い方一考察

一昨年のこと
僕の事務所の階のフロアーがあることで大盛り上がりを見せていた
聞くところによるとお強いお馬の主が渦中の当事者らしい
お馬が勝つと共有部のフロアーに堂々と胡蝶蘭を並べる…
贈り主の札もそのままだ…
間もなくしてその階のテナント全員を近くのホテルに招待するなどど言い出した
馬主主催で盛大なパーティーを催すという
僕も招待されたがお断りした
それからすぐにものの見事に僕へのパッシングが始まった
仕事には支障はなかったが群れた連中のこちら側への冷ややかな視線には驚いた
僕はすぐには相手にしない
喧嘩は勝つに限る
お馬が勝てなくなった時こそが僕が所有するどでかい爆弾の使い時なのだ…

それから一年後
僕は僕の戦い方で勝利を収めた
群れた連中も結局チリチリバラバラになった
馬主もそれを機に老人特有の例のヨイヨイになった
お馬も怪我で走れなくなった
やる時は徹底的にやる
できなければやらない
お金も勝運もいつまでも続かない…
所詮博打とはそういうものだ

少し話はそれるが…
不正も同じ
そんなものも長続きはしない
長続きしないどころかそれによって命を縮めることさえある
ここ最近でそんな例を嫌と言う程に見させてもらった
だからそういう連中にむやみな手出しは全く無用
自分の手を汚す必要はない
天にお任せする
なぜならやはり必ず不正にも相応の天罰がくだされるからだ
2015-05-11 17:07:51[337]


新年度の独り言

今年度から先生業に大きな変化があった
新しい職場への移籍だ
ただし今回の移籍の件に関して、今はあえて多くを語らないでおこうと思う
ただ移籍そのものは望まれてのこと
けれどもそれを決意させたのは移籍先の熱意だけでは決してなかった
自分は必要とされているのか或いは否か…
それを疑いたくなるある人物の発言や態度が今回の決意に大きく関係したことはやはり事実だ
もう一度言うがこのことについて今のところ僕は多くを語らない
あらゆる問題も一切合切含めて今は語るべき時期ではないだろう…
ただ人の上に立つ立場の者は自らの言葉や姿勢に十分な配慮と責任を持つべきだ
したがってこういう実地の学びは逆に自分の肥やしにもなり得る
なるほど神様はやはりおられるのだと僕は本当にそう思う…

ところでこうした環境の変化は僕にとってマイナスよりもプラスに働くことが多い
適度なプレッシャーは身体にも良い
何より脳が活性化される
人との関係も適度な距離を保ちさえすれば特に気になることはさほどない…

ただし問題もある
それは時間的に少々長くなった通勤時間だ
毎度のようにゲームに没頭し覇気を無くした中年サラリーマンたちとの遭遇はやるせない
やるせないけれどそういうつまらない人材もそれなりの存在意義は感じる…
それにそういう光景は小説のネタにならないとも限らない
そう思索しながら電車に揺られる
これもまた悪くはない

ともかく…
僕はいったい数々の草鞋をいつまで履き続けるのだろう
年々その数が増えてはいないか
などと思いつつ…
まあこれも悪くはないか
そう取り急ぎ自分に言い聞かせている
2015-04-27 12:14:06[336]