MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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先人の知恵そして…

先人も多種多様であって実際には全ての先人が敬愛の対象かといえば決してそんなことはない
ろくでもない先人だってゴロゴロいる

先人の知恵という言葉がある…
真の知恵を持った先人は確かに尊い
「家のつくりやうは夏をむねとすべし」(徒然草)
こうした先人の言葉には生きる上での含蓄が刻まれている
住める場所
住んではいけない場所…
先人の知恵を馬鹿にするとその結果はおおよそ悲惨なものになる

過去に幾度となく津波の被害にあった場所
同じく過去に土砂災害の被害にあった地域
先人はそうした地域を特定できる隠語のようなものを残して戒めとした
寺田寅彦などは学者として文献において津波災害の繰り返しを警告した
隠語も文献も過去の異物として無視し封印してしまうことは簡単だ…
一方で新規の情報にどれだけ精通しているのかといえばこれも怪しい
古いものにふたをして新しいものには見向きもしない
そうした浅はかさが新たな災害をもたらせてしまう…

ところで僕たちは未来の先人として次世代に何を残すことができるのだろう
先人はスマホに熱中するあまり電車と接触して死んじゃいましたとさ
先人は言葉だけの上辺だけのキズナに酔いしれ実は自己中でしたとさ
これでは日本先人馬鹿物語だ

知恵は継承されなければならない
ただそうした素地が世の中にあるのかと言えば極めて怪しい
同じ轍を何度も踏む
そうして忘れる
いや忘れようとあえて務める
思い出せるものを破壊する…
何ともおめでたい限りではないか

僕はこの日本という国が10年もたないのではないかと本気で考えている
思考も思惟も分別も良識もかなぐり捨てでひたすら享楽へと走る
周囲には老害がはびこり先人候補も見当たらない
ことあるごとに詭弁を発するという点においては若者と中年と老人の相違はもはやない
これでは知恵は継承されない
国家を貶める者は多くいても憂慮する者は少ない
日本から武士が消えようとしている
それでも僕はこの日本という国にあえて未来を創造してみたいと思う
10年持つか持たないか…
たかが10年
されど10年
場合によってはとてつもない変革が起こるかもしれない
問題はその時に生じるであろう痛みに耐えうるか
そこだけだろう

先人…
その知恵で僕たちは生きている
そして…
痛みもまたその知恵で昇華されるはずなのだ
先人の知恵
日本人の知恵
そして伝統
それらを継承する新たな知恵を模索していきたいものだ
2015-12-13 15:07:05[357]


餌付けレクレーション

昨今は企業が身銭を切って従業員に対しレクレーションを企画し実施するのだという
レクレーションは従業員自身の自立した遊興そのものだと思っていたがどうやらそうではないらしい
従業員どうしのコミュニケーションを企業側が図る
そして離職者を未然に防止する
もちろん業績が悪化すればいとも簡単に首を切る…
餌も使いよう
そして貰いようだろう

僕はそもそも組織を信用しない
バブル期の企業なり組織なりはおおよそどこも好き勝手なことをやりたい放題やっていた
ところがバブルが崩壊してしまうと今度は責任のなすり合いが始まった
そして再び訪れた今度のプチ好景気(かどうか)
餌付けは再び繰り返される

自立しない従業員もまた困ったちゃんだ
レクレーションに参加しないできない従業員への排他的行為
そんなことも起きるやらどうやら

スマホゲームに没頭するサラリーマンを餌付けするのは簡単なこと
口当たりの良い虚偽を並べても疑う力さえもはやない
心ではなくもはや脳ミソが思考が餌付けに最適の状態になってしまっている
心などという臓器はない
全ては脳ミソのなせる技なのだ

僕のようなひねくれ者はこうも言う
餌付けされる前に自分のスキルを磨けよ
まぁまぁ無理だと思うけどね
嗚呼
2015-12-05 20:08:29[356]


怖いもの

僕は怖い話が大好きだ
幽霊やお化けや妖怪はもう得意中の得意
先日も知人の女性が夜道で幽霊に遭遇したと大真面目に話してくれた
「家族の誰も信じてくれないからせめて甲山さんには信じて欲しい」
そこでそれを信じるかわりに僕の経験した怖い話をして差し上げたらさらに彼女を震え上がらせてしまう結果になってしまった
もちろん僕の経験したなどというのは全くの嘘だ

僕は幽霊もお化けも妖怪も知らない
信じてないのではなく知らないのだ
随分以前にある事情で宿泊先を探した挙げ句にようやくたどり着いたのが事故部屋だったのだが…
それでも幽霊もお化けも妖怪も姿を現さなかった
おかげで格安の料金でぐっすり眠ることができた
僕の場合は体質がこうだから仕方ない
非科学的なものを信じなくはないが知らないものはしようがないのだ

幽霊もお化けも妖怪も怖くなくはないけれどやっぱり生身の人間の方が僕にとっては最も厄介な存在だ
そして妙な興味までそそられる…
何より怖い話は現実の方が余程リアルだと僕は思う
それに人間の腹の中は本当に怖い
そこにはきっと非科学的以上に非科学的なものがうごめいているに違いない
やっぱり僕にとって人間に勝る怖さは今のところないようだ
2015-11-28 16:23:18[355]


常連面一考察

居酒屋でもどこでも必ずいるのが常連と呼ばれる人たちだ
大体の飲食店はそうした常連の落とす金で店を賄っているといっていい
但し常連もこれまたいろいろ…
オレはアタイは常連なんだと人の話に勝手に割り込む
オレやアタイが食うものはこれ絶品と勝手に注文する
大声で店側の人間と会話する
挙げ句の果てに許可なく厨房にまで侵入する
かと言えば…
大人しくダンディーに呑む食す紳士
その横で微笑む淑女
紳士淑女ははまさに常連中の常連…
見習うべきだと僕は思う

味は旨くてはいいけれど常連のやかましさにヘキヘキ…
そのことですっかり遠ざかってしまった店は数知れない
「君子危うきに近寄らず」
僕は君子ではないがイライラしながら一軒の店にすがりつく義理もない

常連面はよろしくない
金は落とすが品まで落とす
けれども最後の残るのは金でなく品
やはりそういうものだと思う
2015-11-14 12:59:32[354]


行列ができない店

行列ができる店は人気店で味もまた最高
こうした宣伝文句を僕は決して信じない…

客を並ばせて平気な店…
それを当然と振る舞う…
そんな類の横柄さはもはや全うな商売などではないと僕は考える
もっとも平気で並ぶ客がいるからこそ行列もできるのだろうが…
並ぶ客と並ばせる店という奇妙な関係…
後ろでまだ誰かが並んでいると思うだけで僕などは落ち着きがなくなってしまう
美味も半減いやそれ以下
他人を顧みない人にとってはそれでいい…
腹を膨らませるだけの行為としても十分に成立している

僕は行列のできる時間には仮にもそうした人気店に出向くことは品格のないことは決してしない
どうしてもというなら予約する
例えばラーメン店での予約などシステムとしてはないだろうが…

僕の知っている行きつけのラーメン店では一切の宣伝はやらない
店主曰く
「本物のお客は混まない時間にやって来る」
らしい…
つまり時間の使い方の上手い客はいい店を自分で探して都合のいい時間に食するということなのだそうだ
なるほど

並んでいる間もスマホでゲーム
食す前に先ずは写真にバッチリ
食している間にもラインで通信
その後はもちろんゲームの続き

こらじゃあ連中の思考能力もきっと頭打ちだろうなぁ
などと思う僕はやっぱりダメなのだろうか
2015-11-02 08:23:21[353]


仕事への対価

つい最近こんなことがあった
相手曰く…
「うちの子どもは国語が不得意なのでちょっと勉強のコツとやらを教えてやってもらえないだろうか」
とのこと
話を聞くとさらに調子に乗って週に一度くらいのペースでときた
僕にとって相手は勤務校の生徒でもなくただのご近所に過ぎない…
塾は費用が要るし家庭教師はさらに高額だと更に曰うからとんと呆れてしまった

だいたいが対価なく自分の能力や技術を晒す義理はどこにもない
例えばコンビニで物を買えば対価を払う…
それと同じ論理がなぜ勉強を教わるという局面においてはうやむやになるのだろう
タダがいいのなら学校の先生に好きなだけ教わればいいのだ
或いは親が自ら教えるのもいい
学校以外で他人に物を教わると必ず費用というものがかかる
地縁の甘えにも程がある

話は変わるが…
以前にあるプロの音楽家が演奏の依頼を受けた
依頼者はある福祉施設で安価どころかボランティアでの演奏を期待していたらしい
憤慨したその音楽家がことの顛末をブログに書いて話題となった
記事の転載はあえてしないが音楽家の言い分は正論だ
これだから日本ではまともに芸術が育たないのだろう

話を戻そう…
僕も依頼に対して断った
僕の場合は対価だけの問題ではない
普段は挨拶もろくにしない親子に都合良く自分の時間を奪われる筋合いなどない

プロへの対価
これは日本では極めていい加減なものだ…
何でもかんでもボランティア…
タダでやってもらって当たり前
それでいて自分の給料は安い安いとほざくのだから本末転倒も甚だしい
全くもってアホちゃうかと思う
2015-10-26 12:44:38[352]


チラシの効果

読書はアナログ世界の象徴的な行為だ…
もちろん電子書籍のニーズに伴う流通なども今後はいよいよ本格的になるだろう
それでも本を読むという行為自体はやはり紙の書籍ならではのものだと僕は思う…
電子書籍を読むと言われても残念ながら今のところ僕にはほとんどピンとこない

実のところ自ら立ち上げた個人レーベルまきば出版の刊行物をどう宣伝するか…
このことについて出た結論はアナログにはアナログでいこうということだった…
読書はまさにアナログ…
読者もそれについてはやっぱりアナログ
ネットでの宣伝と並行しながらアナログツールによる宣伝も行う…

例えばあの新聞の折り込みチラシなども未だに重宝されている
一方で新聞を定期購読せずして折り込みチラシだけを入手する
こういうケースも当然ある訳だからチラシの効果は侮れない…

そこで今回初めてカラー刷りチラシの作成に踏み切った訳だ…
流石確かに効果抜群だ
新聞の折り込みとはいかないまでもその手動配布効果はなかなかのもの
これが直販に繋がったのは言うまでもない

デジタルも良いがアナログはまだまだ決して捨てたものでない
チラシは人が手に取る
そしてそれを必ず見る
見れば印象には残る…
それがたとえどんな形であったとしてもだ

本を読むという行為…
今後もこれが廃れることはないだろう
読書もそしてチラシも紛れもなく延々とそして脈々と続いていく文化だったのだ
2015-10-10 12:52:08[351]


謎の国勢調査について

今年は5年に一度の国勢調査の年だが…
こういう類の調査や統計などは全くといってあてにならない
だいたいがこれらの結果がどこでどのようなかたちで具体的に活かされているのか僕には見えてこない
いやそもそも一体何に活かそうとするためにわざわざ国民の貴重な時間と労力を蝕もうとなさるのか…
僕のような頭の悪い人間はお役人殿たちのお考えなさることがとんとわからない

超高齢化社会の到来
さらには少子化問題
労働力不足
はたまた…
年金保険の財源確保
などなど

国勢調査の結果がまともに活かされているのならそれらへの対処はこれほどまで後手にはならなかったのではなどと思う

そこでだ…
一度でいいから結果について合議の状況をライブで観てみたい
もちろんDVDがあればなおいいのだが…
そうなれば僕は必ずレンタルしようと思う

などと妄想を企てるのはやっぱりこの僕の脳ミソがトンチンカンだからだろうか
とにもかくにもやっぱり謎の国勢調査…
僕には本当にわからない
妄想は深まるばかりだ…
2015-09-28 07:52:22[350]


批評に対する批評

世の中には批評好きの御方がおられて他人の作品にあれやこれやと難癖をつけて下さる
同人誌では批評に対する批評によって時折合評会なるものが戦場化となることさえある

批評は自由
ただし僕の場合は反論はしない
さらに他人の作品の批評もしない
批評はその道の専門家に任せておけばよろしい
残念ながら僕にはそうした技量がない
ないのでしない
それだけだ

反論も然り
作品は書き手の思惑をよそに読み手の感情を自由に飛び回る
作品は生き物だからやはり自由がよろしい
生きている証拠ともなる
それに戦場も戦争も好きではない
もちろん国家存亡の危機においては常に闘う覚悟でいるが批評は全くそれには当たらない
つまらぬ戦はしない
それだけだ

批評は批評好きや専門家に任せる
批評に対する批評も好戦家に任せる
送られてきた批評はシュレッダーに任せる
それでいいのだ
2015-09-14 12:07:14[349]


橿原神宮と神武天皇陵

ドナルド・キーンの「明治天皇」に随分触発されて…
もちろん理由は決してそれだけではないが…
この夏は久々に橿原神宮とその隣にある神武天皇陵にも足を延ばした

実は最近になって記紀をもう一度勉強し直したい欲求に駆られていて、但しそのための時間の捻出が今のところの最重要課題ともなっている

僕は歴史学者ではないから記紀にある記述を正確か不正確かを吟味したりはしない
僕にとって記紀にある記述もそれについての評価も全てが歴史であり受容すべき対象だからだ

神宮にしても御陵にしてもそこに厳然と在る事実そのものに僕は圧倒されるし、その感覚こそが歴史の中に生きているという実感なのだと思わざるを得ない
それを情緒的だと批判されても一向に構わない
仮に人間から情緒だけを差し引くとしたらそこに一体何が残るのやら
更新されないままの知恵と知識くらいなもの…
性欲さえもそこには残らない

歴史を実感するということは生身の自分を顧みることでもある
歴史の歪曲はもっと醜い
それは自分を否定し殺すことに繋がる

記紀にもう一度触れたいという僕の欲求は自分探しに相当する
もちろんそこには日本人としてのアイデンティティが存在する
見えないものにもちゃんとした価値があるのだ
2015-09-07 18:29:12[348]