最近読んだ本の中でお勧めの一冊はこれだ
『「子供を殺してください」という親たち』押川剛著 新潮文庫
内容の詳細についてここでは語らない
ただひとつ言えるのはタブーに切り込んだ著者の行動力とその勇気は賞賛に値する以上のものということだ
精神障害者移送サービス
そこでの生々しい体験がここに詳細に記されている
著者が経験したことに近い事実を僕は隣近所という関係において体験したことがある
体裁を繕う世間体に縛られる親たち
それに乗じて暴れる子ども
そうした負の循環…
こうした事例に出くわさなくともこの国にはれっきとした世間が存在する
しかもそれは社会システムよりもさらに重い枠だ
結局これらによって時にまるで暴発したかのように事件は勃発する…
タブーは内部によって拵えられる
そしてそれは外部によって巧みに保存される
そこを見事に開示した著者の力量は大いに評価されるべきではないだろうか
お勧めの一冊
できれば親子で読んで欲しい |