年末から再度「古事記」を読み始めた
だがしかし何度読んでも達成感が微塵も沸いてこない
導き手がいない空虚さとはこういうものかもしれない
今回テキストにしたのは「古事記とはなにか〜天皇の世界の物語」(講談社学術文庫)神野志隆光著
そして原文は「古事記」(岩波書店)倉野憲司注を辿った
テキストは日本書紀との対比に巧く入っていく
天孫降臨アマテラスの出現は圧巻だがそれ故に僕はここで毎度躓く…
高天原を中心とする世界関係の機軸についてはもはや理解を超えている
律令国家の構築と神話構成の関係
歴史は決して嘘をつかない
つくのは何時だって人間だ
神話の中にあるカミを通して人間の浅はかさを類推する
この類推が結局躓きの原因なのかもしれない
それでも「古事記」は止められない
これで学術論文など以ての外だが…
でも何時かはとまたまた新たなテキストを探してしまう
これは躓きでなく業だ
とにもかくにも…
嗚呼…
願わくはこの僕に良い導き手が現れんことを…
と強く望む外ない |