先月、新作掌編「かえる兄弟」が文芸誌『さくさく』67号に掲載された
甲山流お得意の皮肉ユーモア
読者にはじっくりたっぷり楽しんでもらいたい
昨今は日本人のマナーの悪さが半端ない
特に老人のそれが極めて目立ってしょうがない
大阪の北部のホタルの名所でも鑑賞ではなくそれを生捕る老害まで出没しているという
情緒を失った日本人
五感を楽しむ余裕まで喪失してしまったのだろうか
いやそうに違いない
「かえる兄弟」には「僕」という人間とかえる兄弟のみが登場する
そこでの他愛もない会話
人間とかえるが会話する
それを完全なる言葉のやり取りと解釈するとかなりややこしい
五感を使ってのやり取り
それはかえる以外にもお犬やお猫とも可能だろう
情緒とはそういうものだと僕は思う
僕は色々な動物と会話をする
少なくとも僕にはちゃんと情緒がある
だから老害へとマイナス成長することはない
自然は人間の持つ情緒を上手に引き出してくれる導き手でもある
だから素晴らしいのだ |