MyBlog Ver1.40



甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


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願わくは…

年末から再度「古事記」を読み始めた
だがしかし何度読んでも達成感が微塵も沸いてこない
導き手がいない空虚さとはこういうものかもしれない

今回テキストにしたのは「古事記とはなにか〜天皇の世界の物語」(講談社学術文庫)神野志隆光著
そして原文は「古事記」(岩波書店)倉野憲司注を辿った

テキストは日本書紀との対比に巧く入っていく
天孫降臨アマテラスの出現は圧巻だがそれ故に僕はここで毎度躓く…
高天原を中心とする世界関係の機軸についてはもはや理解を超えている

律令国家の構築と神話構成の関係
歴史は決して嘘をつかない
つくのは何時だって人間だ
神話の中にあるカミを通して人間の浅はかさを類推する
この類推が結局躓きの原因なのかもしれない

それでも「古事記」は止められない
これで学術論文など以ての外だが…
でも何時かはとまたまた新たなテキストを探してしまう
これは躓きでなく業だ

とにもかくにも…
嗚呼…
願わくはこの僕に良い導き手が現れんことを…
と強く望む外ない
2016-12-31 20:59:09[395]


猿に去る

猿年が終わろうとしている
僕の場合は元旦以外は仕事に精を出す主義だから別段どうこう特には関係はない
年賀状など出さないし返事も書かない
それでもなお奇特な方はいらっしゃる

とにもかくにもとりあえず人並みに一年を振り返ってみると…
今年は何とも不思議な年だったとつくづく思う
色々と些末なことがあってこれまでの人間関係に決着をつけたケースが非常に多い一年だった
もっと言えばくすぶっていたことが表面化して相手の性根と本性が見事なまでに丸見えの状態になった
実のところそれによる決別は僕にとって極めてポジティブなことなのだ
そこから出てくる言葉は身軽の一言のみ
人間関係の断捨離は実践しないと意味はない

猿年に去る
お猿さんは愛おしいが粘着性のある人間関係はやはり鬱陶しい
こちらの心の襞にまでべとべと触れようとする
そうすることが真の親密さを示すものだと大いに勘違いされるのはこちらにとっては実に極めて心外だ

僕にも親友と呼べる相手はいる
ただしその関係は実にドライだ
過去は語らない
語るのは今のみ
そういう相手に共通しているのは高い向上心を持ち合わせていること
そしてオンとオフをしっかりわきまえていること
だからしっかり仕事をする一方で遊び心も旺盛だ
特定の他人の悪口など決して言わない
お互いの時と場にそんなものは不要だ

年が変わっても自分が変わらなければ何も変わらない…
自分という人間はどんな人間と普段つきあっているのか
そういうことを時々は顧みることも必要だ
安易に近づいて来る人は怖い
その人の周囲を見ると怖さは倍増する
つきあう相手か否か
その判断はその周囲で判断できる
日頃から人間への識別は怠らない
これは訓練によって成る

猿年は去っても教訓は残る
その意味で今年はとてもよい年だったと言える気がする
来年はどんな年になるか…
いづれにせよ…
来年も訓練は続く
2016-12-19 12:45:08[394]


流行語

今年の流行語大賞
例の「…日本死ね」は何ともきっちりノミネートされていた
言葉の乱れと知的劣化はもはや止まるところを知らない
僕が呆れたのは「日本死ね」を賞賛する識者等のコメントだ
さらにその中に生きた言葉扱うはずの作家が選考委員として含まれていたことにも注目しなければならない

「社会に与えたインパクト」

当該作家はそうコメントした
仮にそれが正当ならばトランプは十分にその資質を有している
良いか悪いかは別にして彼は言葉の持つインパクトによって次期大統領の地位についた
「土人」はどうなのか
政治家の言葉はどうなのか
長谷川豊氏の言葉にも世間は強く反応した
そして一斉に彼を叩いた
陛下のお言葉にも驚きを持った
いったい全体この作家の文学性とはただ単純にインパクトだけで済むレベルのまのなのか

インパクトだけで言葉が正当性を示すならこの世から全ての差別用語を排除すればいい
「日本死ね」は日本人に対する侮蔑に他ならない
それを賞賛する輩は知的劣化を超え障害の域に達すると自覚すればいい

本も読まない
新聞も読まない
読むのはメールやラインの文字の羅列だけ
言葉を忘れた日本人がインパクトだけで言葉を弄ぶとどうなるか
その結末が「日本死ね」だと僕は思う

日本国よ、崩壊せよ
日本人よ、滅亡せよ
日本死ねを唱えた輩は一体どこの国の何人に当たるのか

言葉は生きている
だから扱いが難しい
流行語ではない含蓄ある言葉とは何か
これを模索するのが作家だと僕は思う
安直に欺瞞を持って下劣な言葉を流行語だと賞賛する
そんな作家は消えた方がいい
2016-12-13 12:30:30[393]


前例の効能

スマホ片手に画面を見入る
耳にはイヤホン
歩速はスロー
ホームの脇をダラダラと

老若男女問わず
これが至極当たり前の光景

ところがこういう輩がスッテンコロリンホーム下へ転落
こういう事態に遭遇する度に僕はルート変更を余儀なくされる

僕はそういう輩に手を差し伸べたりはしない
リスクを省みない人間を或いは他人の迷惑を迷惑とも思えない想像力の欠如した人間を救うことはない
なぜか
理由は簡単
そうした前例が僕にはないからだ

そもそもスマホ片手に耳栓は最初から社会との断絶を意思表示しているようなものだ
我を忘れるほどのゲームや音楽は決して他人を寄せ付けない
当事者にはそれ相応の覚悟があってのことだろう
僕はその覚悟に邪魔はしない
それに伴う自己責任にも介入しない
スマホ片手に乳母車も同じ
子供は不幸かもしれないがそうした運命を顧みる程こちらも暇ではない
僕は僕のためにルート変更をすぐさま行う
そして目的地へと急ぐ

これまでもこういう類の転落を何度か目撃した
ここは慎重な議論が必要だろうと僕はその時思った
救うべき命か否か
何より彼ら彼女らの覚悟に水を差してはいけない
いやはやつまらぬ議論は無用
やはり前例のないことはできない

スマホに命を懸ける意味は僕には分からない
分からないけれどもそういう人間は現にいる
迷惑だがそういう生き方もまた尊重しなければならない
尊重せず蔑ろにする前例は僕にはない
前例とは些末な関わりを断捨する精神衛生薬なのだ
2016-12-01 09:44:12[392]


天の邪鬼の自愛
大祓詞を初めて読んだ
いやこれはほぼ眺めただけと言っていいかもしれない
古典の読めるこの僕でさえ大部分はチンプンカンプン
やはり何事も先達の存在は必要だと改めて思わされた

大祓詞を読むきっかけは独自の日本人論を展開する知人によるもの…
「ぜひとも甲山さんも一度いかがですか」
甘い囁きに乗った僕にも当然責任はある…
その知人も実はチンプンカンプンらしい…
そこで適当な導き手を自ら探そうとした…
するとそもそも大祓詞を積極的に研究することさえタブーであることがわかった…

タブー
これは天の邪鬼にはたまらない言葉だ
だがしかし実際に僕の身に何か災いがあっては困る
もちろん僕は研究はしない
とにかく読むことが目的だ

そして…
今のところ知人の身に災いは起こってはいない
さらに…
仮にも知人に何か事が起これば…
僕は読むのを止める
そりゃぁ当たり前だ
いくら天の邪鬼でも勇気ある撤退はやはり必要だ
自爆的生き方はやっぱり良くない
大祓詞にかけがえのない命は掛けられない
少なくとも自分の命だけは…
2016-11-18 11:44:12[391]


反社会的勢力

知人が自転車に当てられ重傷を負った
僕もかつて10年程前に同じ目にあったからもはや他人ごとではない
僕の場合は相手の誠意のなさに民事刑事両方で迫った
刑事では残念ながら不起訴担ったが民事では勝訴した
このあたりのことは最新作『対談 「かかってきなさい」最終回』で皮肉混じりの小説としてネタにさせてもらった
事件後間もなく加害者は静岡の海で溺死した
アホにはアホの運命がちゃんと用意されているものだなぁと感心した

さて重傷を負った知人
加害者は痴呆で生活保護者で身よりもない老人
聞くところでは近所ではよく知られた自転車徘徊爺だった

最近こういう痴呆老人の横暴が後を絶たない
公共交通機関のマナーはあれらは所詮ゴミだと笑ってすませられるが、自動車や自転車は当てられたら側の大切な命に関わる
笑ってすますことはできない

暴力団を反社会的勢力というなら痴呆老人は超反社会的勢力といえる
因みに阪神大震災の折りの任侠者は格好良かった
物見がてらの芸能人やメディアやボランティアより優れていた
だから僕は暴力団を反社会的勢力と簡単に呼ぶのにはかなり抵抗がある
それに比して自らを決して省みない老人は未だに自分の命の始末すらつけられない
行政も医療機関もそうした老人を神のように扱う
金に糸目をつけない蜜月の関係はやはりある

知人は快方へ向かっている
しかし加害者からの補償はない
そして生活保護者として今日も生きている
生きるのは権利だからいい
しかし欲しいままにそれを主張することは権利ではなくただのわがままだ
他者の権利を踏みにじる権利の行使に尊重もへったくれもない
2016-11-13 15:15:26[390]


葬儀の流儀
これはつい最近のこと
普段全く付き合いのない親戚から葬儀の連絡が入った
参列者の頭数を揃えたいから家族全員の出席をお願いしたいとのこと
もちろん正常な判断能力を備える私達家族は満場一致で意味不明で不当ともいえる要求を辞退した

親戚であれ友人であれ知人であれ…
僕は葬儀へのむやみやたらな参列は一切しないことにしている
それはなぜか
理由は簡単だ
遺族との交流をするのか或いはしないのか
それを参列の可否の目安だとはっきり決めているからだ

葬儀は遺された遺族のために行うものだ
遺族が死者に最後まで寄り添える厳粛なもの…
さらにはそうした遺族に哀悼を表すためのもの
それが真意をもってできないのなら逆に参列は失礼にあたるはずだ
葬儀は酒席の場ではない
また同窓会の前哨でもない
はたまた参列しない或いはできない者に対する罵倒の場でもない
さらには世間体や体裁を繕うために頭数を揃える場などでもない

僕もまたいつか死ぬ
そして家族は参列者のための葬儀はしない
死んだことも誰にも知らせない
オフィシャルサイトやブログの更新が一年以上なくなったら僕は死んでいる
そう思って貰いたい
そして心あらば時々思い出してくれればいい

心あらば…
心あらば…
2016-11-07 10:37:32[389]


美しい女性
男性は常に発情している
もちろんそれを発揮する時と場を間違うとお縄になることは言うまでもない

発情と聞いて犬や猫のそれと混同するのは芸術を知らない人達だ
相手の美しさを発見する視点を持つ
その美しさを慈しむ
発情は厳粛な心の行為に他ならない

最近は美しいと感じる女性がめっきり少なくなってしまった
生活に清潔を彷彿させる女性
そこに十分な思索のある女性
更には思索に深みがある女性
会話をしなくてもそういう女性は身だしなみはもちろん仕草にもムラがない

美しい女性は男性にも好影響を与える
何よりもこちらの背筋がピンと張る…
美しい女性は口説く相手などではない
凛とした立ち居振舞いを照射する存在
ここに意味がある

厚い化粧に香水プンプン
スマホにおにぎりかぶりつき
ペチャクチャお喋り歯茎に青海苔
これはいらないな

美しい女性
学ぶことは実に多い
2016-10-26 10:08:24[388]


同窓会とOB会
僕は同窓会には行かない
ああいった場所で皆のすっかり変わり果てた姿を見たり見せたりする趣味はない…
OB 会もまた然り
先輩に今更媚を売るのも後輩から売られるのも僕の特技には入らない

そもそも僕は昔話など積極的にはしない…
もちろん全くしないという訳でもない
ただそれはあくまで経験上の題材として語るのみだ
だから過去を回顧し懐かしむという情緒的なこととは程遠い

僕は決して過去を遠ざけようとしているのではない
僕にとって過去とはひとり慈しむものであって、大勢で共有したりするものではない
それに何よりも
僕は十分にその時々の過去を経験したと思っている
そして僕にとってやっぱり大切なのは実は過去でも未来でもなく現在なのだと確信している

僕にとって現在はかけがえのない時間だ…
やるべきことはもちろんそれ以上にやりたいことが山ほどある
はっきり言って久々に会う相手のとりとめのない愚痴にうんざりして疲れてしまうのはまっぴら御免だ
だから同窓会もOB 会もまたそれらに準ずる会の誘いも全てが全て音沙汰なしの状態にしている

人はそれぞれだ
人は色々だ
色々色々…
だからいい
2016-10-17 12:38:26[387]


育ちの原理
育ちの悪さは循環する
もちろんその良さも同じと言える
育ちの悪さは公共交通機関で全て暴露される
子供がいてすぐ近くに親がいると間違いなく育ちの循環とその連鎖に納得する

子供はともかく親などは思索とはまるで無縁のような表情だ
口は半開き
目は虚ろ
他人とはいえこれは最悪だと実感できる

最悪といえば…

先日マイナンバーカードを受け取った
指定された場所は受け取り専用に設けられた場所だ
にもかかわらず問い合わせにやって来る人間の多いこと
その内容も稚拙極まりない
通知カードを無くしただの、書類はないが今日カードを貰いたいだの…
全て終わっていると僕は思ってしまった

以前ブログでこの国は10年もたないかもしれないと書いたことがある
あれは冗談ではない

ゲーム脳も育ちの原理に含まれる
循環し継承されるとどうなるか

いずれにしても思索のない日本はヤバイ
日本人は間違いなく劣化している
これは冗談ではない

ハロウィーンだなんて騒いでいるが…
今や何時でも何処でもハロウィーン
騒ぐほどでもありゃしない
2016-10-12 12:45:06[386]