学生の頃のことだ
スーパーのレジ打ちのバイトを半年ばかりやったことがある
レジには実に不特定のお客が多数やって来る訳だが…
中でも印象的だったのが子供連れの若い母親の言動
「この子が勝手にやったんです」
精算前であるにも関わらずお菓子のパッケージは既に子供によって
無残にも開封されてしまっている
…
そうした不始末をどの母親も決ま
って同じ台詞により誤魔化すのには随分驚かされた
親の目が働いていないはずはない
子供を叱れない親
叱られない子供…
窃盗は癖としてこの頃から既に身についていく訳だ
あの時の子供も今やそれなりに大人になっている…
年齢でいけば30代後半から40代前半にかけての範囲
僕が通勤途上でよく見かけるサラリーマン世代ということになる
そこで符合する…
彼らの子供たちが丁度10代半ば…
窃盗世代に育てられた若者がいる
スマホにイヤホン
スマホから目が離せない若者達…
窃盗世代もまた所業は変わらない
ホームからの転落や電車との接触などの事故は実はその大半は窃盗世代やその一味たちによるものだ
転落事故や接触事故は日常茶飯事
で時々僕もその目撃者になる訳だ
…
もちろん救いの手は差し伸べない
救うべき命か否か
ここは慎重かつ十分な議論による
更には…
ところ構わず食べ物を貪り食い散らすのもまた連中だ
実に下品極まりない
まだある
事故を起こしても直ぐに逃亡する
捕まれば今度は詭弁をのたまう
実に下等極まりない
「この子が勝手にやったんです」
やはりだ
これ程の名台詞を僕は知らない…
台詞を吐いた母親達はもはや老人
…
台詞を生み出したのと同等の知性で老後を過ごしているのだろう
気の毒と言えば確かに気の毒だ…
日本人は劣化した
それはさらに進んでいくのだろう
そうした歴史的変遷を見れるのもまた生きる上での糧となり得る
群れをなす窃盗世代とその子供達
…
実は彼らはお菓子を勝手に盗んだだけではなかった
彼らは日本から知性までも窃盗し
、延々とそれを放逐しているのだ |