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甲山羊二オフィシャルブログ
Writing by 甲山羊二
 オフィシャルページにある奥の部屋で、コラムでもなく、エッセイでもなく、もちろん小説でもない、ただのつぶやきをほんの少しだけ形にしようとする。
 僕がつぶやくことで僕自身が導かれ癒され納得する。
 それもいい。
 さすが典型的B型人間甲山羊二だ。
 だからいい。やはりいい。


■公式ホームページ


『心』
ラフカディオ・ハーン
岩波文庫

日本の内面
日本人の内面
その特異性に正面から切り込む…
なかなか読み応え十分の一冊だ

日本人が日本や日本人の内面を抉るのは難しくない
自らの内面生活を客観的に直視かつ注視すればよい
しかし外国人が日本を日本人を捉えるのは難しい…
それはなぜか…
言語という厳然たる壁が大きく立ちはだかるからだ

ハーンは言語的相違を上手くくぐり抜けて宗教的価値観という側面から日本に迫る…
前世の観念
因果応報…
日本仏教の概念と日本人の精神構造
キリスト教の概念と日本人の精神構造
比較宗教論とまではいかないがなかなかそこはハーン流に興味深い


昨今のように劣化の極みにある日本人をどう見るか
明治という時代と現代と一体全体比較が可能なのか
僕は可能だと思う

進化と劣化
劣化と崩壊
崩壊と破滅
現代日本人論を語る足掛かりになるハーンの必読書
国家が破滅するまでに全ての日本人が読むべきだ…
まず無理だろうが
2020-02-17 13:07:39[475]


文化防衛論
『文化防衛論』
三島由紀夫
ちくま文庫

三島由紀夫烈士

実は僕は玉川博己氏を代表幹事とする三島由紀夫研究会の会員だ…

こう書くと甲山はれっきとした右翼作家と評される
実にありがたい…

ついでに記そう…
靖國神社奉賛会
更に中央乃木会
更に加えて万世特攻慰霊碑奉賛会

いずれにも会員として所属する…

右翼作家の証明には事欠かない…
どうかご自由に評して頂きたい

話を最初に戻そう

三島の言う文化…
それは責任という語に裏打ちされた命を賭してのものに他ならない

文学者も芸術家も我が身の創造物にどれだけの責任を負えるのか
それは文学や芸術に留まらない…
政治も経済もそこに関わる人間の責任は無限だろう
辞めれば問題なし
そうした時限的有限的な措置や対処に警鐘を鳴らす

天皇もまた然りだ…
万世一系を抱く我々大和民族の魂

それを一制度としてのみ捉える
或いはそれを破壊や破滅に導く
そうした悪臭漂う軽々しい思想にも三島は明確に切り込んでいく

僭越ながら三島の当該思想と僕の思想に全くの寸分の違いはない…

ニュートラルどころか崩壊寸前の現代日本人の頭脳
思索も思考もいやそうした語彙さえも喪失している

三島の嘆きがまるで振動のように僕の身体を貫くのはなぜだろうか

国家の崩壊は内からも起こり得る

歴史の一証人になり得る可能性は全く否定はできない
2020-02-03 07:37:04[474]


ポー作品集
『ポー傑作集』
江戸川乱歩名義訳
中公文庫

久々にポーを読む

渡辺温と渡辺啓助兄弟翻訳による
、エドガー?アラン?ポーの作品集

とにかく翻訳の素晴しさに圧巻

中身はそれだけには留まらない…

谷崎潤一郎の手記に記録された、温の不慮による事故死当日の模様

啓助の子息東の手記に記された、温と父啓助の表裏一体な兄弟関係

作品集であり、翻訳集でもあり、
これはまさに貴重な一級資料だといって過言でない…

ポーが単にポーのみに留まらなく
、乱歩を率い、渡辺兄弟を率い、
谷崎や当時の文壇をも率いてくる


文学はタイムマシン
文学とは無限な時を潤いよく与え
てくれる宝箱なのだ
2020-01-20 07:21:41[473]


断捨離2020
断捨離という言葉
これを人間関係について用いるのは如何なものか…
などと考えつつ、他となれば断交
または断絶以外、具体的に思いつく言葉がない…
ありきたりは嫌だから断捨離で貫くのもよかろう

断捨離は僕の得意とするところだ

基準ははっきりしているがここでは多くは語らず

思考力の無い者
思索力の無い者
知ったかぶりをする者
人の褌で相撲をとる者
肘を付きつつ食事をする者
気持ち悪い咀嚼を続ける者
堂々と自分の意見を言えない者
パワハラセクハラとすぐ騒ぐ者
スマホを眺めてニヤニヤする者
縦列歩行
暴走自転車
食べ歩き

まだある
国賊
売国奴
スポーツ馬鹿

糞と屑はやはり際限ない

これらはもちろん断捨離の対象…
本性が表れ次第通達無しに断行
それが僕なりの相手への優しさだ

今年も断捨離は大いに役立った…
来年ももちろん十分役立てたい

というよりも…

先に挙げた下劣な人間達へ告げる

僕に近付かないで
あなた達を見る目ももったいない

健康で文化的な生活があなた達によって損なわれる
だからお願いです
下劣な人間達は今後一切近付かないで下さいまし…

こんなことを書くと必ず次のような批判が殺到する

「甲山という奴は上から目線だ」

だからあなた達を下劣と蔑むのだ

甲山は上から目線では決してない

甲山は極超真上から目線なのです
お分かりになりましたかな
無理だろうけど…
ちょちょんがチョン
ちゃちゃんがチャン
無理は無理なのだ
2019-12-28 09:00:22[472]


裁判員制度
僕の身内で裁判員裁判の候補に選出された者がいる
興味津々指定された日時に出掛けていったものの、運悪くかまたは運良くか当該裁判員からは漏れた

その者曰く
あれは出来レースのようだった

なるほどと思う…

出来レースであれ何であれ日本には裁判員制度など全く必要はない

日本の裁判員はおまけに過ぎない

このことは司法の側が最も認識していることだろう
司法試験を突破したエリート意識満載の裁判官が一般市民を見下す構図は普通に考えても想像できる

裁判官でなくても一介の地方公務員でさえ意味不明なお上意識はなかなかのものだ…
裁判官が裁判員を見下すのは実は異様とは言えない

裁判官曰く
アホな裁判員には適当に言わせておけばよいのだ
俺たちはプロだ
プロ以上の裁判員などいないのだ

死刑が無期になる
日本の裁判官には何かが足らない

擬似体験でもいい
家族が殺られてみればその理不尽さとやり場のない怒りは分かる
いや擬似はだめだ
裁判員のようにその体験対象候補者を選出してみるのが最もよい
そして死刑囚に家族の殺害を実行させてみればよい
これはボンボン裁判官に限らない

死刑反対を声高に叫ぶお花畑弁護士様も同じことだ
弁護士の世界こそ攘夷思想は当然の如く必要だろう
大和魂の欠けた弁護士は要らない

司法の世界こそ純血主義でなければならないはずだ

日本は応報的刑事訴訟の側には立たないのが原則だ
だが一般市民の感情を置いてけぼりにした判決は裁判員制度とは明らかに逆行する

ある元刑務官曰く
殺人犯は絶対に死刑以外にない
奴らは反省しない
反省する振りをしているだけだ

人を殺しました
でも統合失調症だから減刑です…
気狂いはお得だ
その気狂いの側に平然と立つ裁判官もまた気狂いと全くの同類だ

チンケな裁判はガキでもできる
ガキなんかでない
気狂いでもない…
そんな全うな裁判を仮にもプロならおやりなさい
そして裁判員制度はお止めなさい

形式的なだけなら失くしなさい
時間と労力の無駄を国民から除去して欲しいものだ
2019-12-16 00:09:13[471]


お馬鹿様宛
いずれの時代にも利口的人間がいて非利口的馬鹿者人間がいて社会のバランスはしっかりとられている

安直に安心や安全を鼻から信じ切る人間は僕にとっては大馬鹿に他
ならない存在だ…

例を挙げてみよう

先般の台風は確かに大きな被害をもたらせたが物事の不思議さは実はここから始まる

川が氾濫したという
川は自然の摂理からすればそもそも氾濫するものだ
それを人間の知恵によって食い止める努力をしているに過ぎない
その知恵もまたそれによる工夫も結局は完全なるものなど一切ない

川は人工による河川以外は全て自然のもののはずだ
その際に住居を構えるということはある意味では自然との共存であり反攻でもある…
氾濫により家屋が流されたという

それによって命も失われたという

いずれにせよ特別なことではない


避難も何もかも行政や他人任せ
こういう類の人たちはきっと簡単な等式もできない人間に違いない

但し自己責任を棚に上げて意味不明な批判を堂々と実行に移す馬鹿さ加減だけはなかなかのものだ

海の近くに住めば津波の可能性を考えるのが普通
崖の近くに住めば崩落の可能性を考えるのが普通
川の近くに住めば氾濫の可能性を考えるのが普通
元殺人犯の側にいれば今度は我が身と考えるのがそれも普通だろう

普通ができない
だから馬鹿と蔑まれるという訳だ

だから甘ったれるなと僕は言う
税金の無駄遣いは止めて欲しい

人間やそこから醸される知恵や工夫も当てにならないことはある
それもまた普通
普通とは何か
考える頭があれば考えてみればいかがですか?
自己責任を放棄したお馬鹿さんには無理だとは思いますけれども… 
2019-12-02 00:00:14[470]


仕事と職務
仕事と職務は違う
仕事は生活の為…
職務は責任の全う
これらふたつが噛み合ってこそまさにプロフェッショナルといえる

最近兎にも角にも護送中の事故が多すぎはしないか
被告をそれ程までに野に放ちたがる意味が皆目僕には理解できない


罪を犯すということはそれ自体が非日常他ならない
しかしそういう非日常に安直に手を染める人間を僕は信用しない

罪を犯した人間…
ましてや殺人犯の社会復帰など言語道断も甚だしい
だからそうした人間に寛容過ぎる社会など要らない

地域で支えましょう
支えたければ好き者だけがそのようにすればよい

今年前半にあったオトボケ警察官の事件も然りだ
素人に刺される
はっきり言ってアホでしかない
これで市民の治安維持だとは成り下がったコント漫才でしかない
それを大失態と糾弾しない世間様

めでためでたの日本人様様とはこのことをもいう
だからホームからすってんころり
んをもやらかす
イカれ切っためでたさは尽きない

最近の日本人は実に腐敗している

話を元に戻す…
護送中の事故は相当の罪に値する

仕事はしますが職務は全うするつもりはありません
そういう公務員もまた豚箱でよい
いやそれはどうか
これは豚に失礼だ
切腹が丁度よい
2019-11-16 18:14:20[469]


沖縄伊江島
戦後を辿る旅2019
先月取材を兼ねて沖縄まで行った

向かったのは北部にある伊江島…
伊江島はまさにヌチドゥタカラ
井上やすし氏の小説にも登場するあのガジュマルがよく知られる
もちろん伊江島はそれだけでない

土地収用に絡んで住民が立ち上がった歴史も知られる

戦後を辿る旅のコンセプトにあるのは何より現地取材
他人のフンドシで相撲はとらない

ネットからの情報を封印しつつ現地の人から話を伺う

今回もいや今回はその意味では極めて貴重な沖縄行きだったと思う

忌憚などない会話
何でもかんでもただズバズバ聞けば良い訳ではない
相手の話から必要なヒントを得る

それが意外な本音だったりもする

間もなく今回の沖縄行きの文章構想と構成を始める
戦後を辿る旅はやはり終わらない

追記
この記事の作成過程で首里城焼失の知らせを聞いた
今般は残念ながら首里城を尋ねることはなかった…
2019-11-01 08:00:19[468]


上半期を終えて
年度の上半期がようやく終わった

兎にも角にもだ
最初から瑣末なことに追い回され
、その間は体調にさえも恵まれず
、酷暑の夏はその極みの中にあった
ちまちまを嫌悪しながら実はそのちまちまを実践している愚か者…
そういう人間とそこに群がる人間どもを相手にするとこちらまで気がおかしくなる…
いやはやいやはや
振り返るのも忌まわしく感じる…

体調がよろしくないとやはり碌なことは考えない…
とは全くの出鱈目
僕の場合は真逆でその碌なことがかなりのネタとなって蓄積される

ただでは転ばない

体調不良での負の側面の筆頭は読書量の大幅激減だ
とにかく横になる
身体を休めてみる
頭は冴えているのだがそれが読書にまで繋がらない
秋の気配と共にそれは払拭された

おかげで知的好奇心と知的教養力は随分低下した…

さてそれを取り戻すべく下半期は
闇雲に頑張るのだ
とは絶対いかない
頑張りは当然禁物
人間はいい加減をしっかりと生きなければならない

丁度いい具合加減
上半期の反省は決してしない
2019-10-21 07:29:49[467]


ラテンアメリカ
 怪談といえば、日本では「恨めしや〜」が定番だ
だがしかし今回は遥か海を超えてラテンアメリカへ飛んでみたい…

「ラテンアメリカ怪談集」(河出文庫)鼓直編

より優られた15作品が収録されている読み応え十分の怪談短編集だ


圧巻は次の作品だ

収録順に…
オラシオ?キローガ「彼方へ」 
フリオ?コルサタル「奪われた屋敷」
オクタビオ?パス「波と暮らして」
アウグスト?モンテローソ「ミスター?テイラー」

特に「ミスター?テイラー」は甲山好みだといって全く差し支えない
密林での首狩りに生首に干し首とくれば心からわくわくしてしまう


ラテンアメリカの怪談は日本のそれと比べるとちっとも怖くはない

怖くないどころか、不思議な幻想的世界に包まれる
怪談でありながら切なさがある…
滑稽さも時々往来していく程だ

外国文学には当該地域の独特の風土が漂ってくる
それが実にいい
だから日本の怪談との差異があるのも当然なのだ

ラテンアメリカ
僕は一度もそこに足を踏み入れてはいない
でもどうだろう
人生は何事もチャンレンジなのだ
その風土を是非とも肌で感じてみようではないか
ただもちろん…
幻想にすっかり身を委ねてしまうのは何としても避けたいものだ
2019-10-07 00:00:10[466]