『心』
ラフカディオ・ハーン
岩波文庫
日本の内面
日本人の内面
その特異性に正面から切り込む…
なかなか読み応え十分の一冊だ
日本人が日本や日本人の内面を抉るのは難しくない
自らの内面生活を客観的に直視かつ注視すればよい
しかし外国人が日本を日本人を捉えるのは難しい…
それはなぜか…
言語という厳然たる壁が大きく立ちはだかるからだ
ハーンは言語的相違を上手くくぐり抜けて宗教的価値観という側面から日本に迫る…
前世の観念
因果応報…
日本仏教の概念と日本人の精神構造
キリスト教の概念と日本人の精神構造
比較宗教論とまではいかないがなかなかそこはハーン流に興味深い
…
昨今のように劣化の極みにある日本人をどう見るか
明治という時代と現代と一体全体比較が可能なのか
僕は可能だと思う
進化と劣化
劣化と崩壊
崩壊と破滅
現代日本人論を語る足掛かりになるハーンの必読書
国家が破滅するまでに全ての日本人が読むべきだ…
まず無理だろうが |