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エッセイ
ああ言えばこう言え!
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ああ言えばこう言え!Ⅱその26

  元号が新しくなった。だからといって、現在生息中の人間までが、皆新しくなることは絶対にあり得ない。もちろん意識は多少なりとも変わるかもしれない。ただし、変えようとする高い知性があればの話だが・・・。
 さて、平成最後の馬鹿として、偶然にもふたりの人物に出くわした。ひとりはある都市銀行の支店長。もうひとりは関西の有名私立大学の系列高の教頭だ。支店長など、まるで話にならない位の能天気なバカヤローだった。最近の銀行はやはりダメだ。時々は、梅川昭美のような人間が喝を入れるのも良いのではないかと本気で思う。一方で、系列高の教頭もなかなか僕に立派な台詞を残してくれた。

「校則というのは世間が決めるものなのです」

 僕はこの台詞に至る経緯をあちらこちらでばら撒いている。そして、多くの人間がこのことについて相当に注目している。間違いなく、彼は渦中の人物となる。そうして世間様と対峙せざるを得なくなる。実に楽しみだ。
 国民の財布を預かる銀行。教育という国家の核を担う学校。そこにいる管理職とやらがこの体たらくだ。日本人の腐敗ぶりが覗える。
 元号が替わっても国民は同じだ。劣化した人間などには何も期待できない。令和元年にあたり、そう申し上げたいのでございます。
甲山羊二

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